2019年8月27日
2019年度センターをふりかえる⓶
こんにちは!
家庭教師のトライ徳島校の山本です
今回は前回の続き・・「2019年度センターをふりかえる②」です!
前回では2019年度の試験を「英語」「数学」と振り返りました。
今回は「理科」「社会」を振り返っていきます! 前回同様過去の傾向を読み取りこれからの入試に備えてください!
■物理■
分量:例年並み 難易度:例年並み
問題構成:大問6問 必答4問、選択1問
出題分野:小問25点 / 電磁気20点 / 波20点 / 力学20点 / 熱10点 / 原子15点
昨年度からの変更点:熱か原子を選択設問数が2つ、マーク数が1つ減少。
→学習した知識を応用する思考力が必要な問題も出題
つまり「なぜそうなるのかと物理を定性的に考察する習慣が必要」
■化学■
分量:昨年並み 難易度:やや難化
問題構成:大問7問 必答5問、選択1問
出題分野:理論48点 有機29点 無機23点
昨年からの変更点:計算問題が増加したことにより、解答時間の制限が厳しくなった。
→正確な知識を背景に立式する化学に対する理解が必要
つまり「計算問題に対応できる速く正確な計算力が必要」
■生物■
分量:昨年並み 難易度:昨年並み
問題構成:大問7問中必答5問 選択1問 解答数32
出題分野:Ⅰ生命現象と物質 Ⅱ生殖と発生 Ⅲ生物の環境応答 Ⅳ 生態と環境 Ⅴ 生物の進化と系統
昨年からの変更点:問題数はやや減少。知識を単純に問う問題は減少。図・表のデータ量や実験考察問題が増加。
→知識を問う問題の減少と実験考察問題の増加
つまり「応用的な問題の対策により力を入れる必要がある」
■日本史■
分量:例年並み 難易度:例年並み
問題構成:大問数6 小問数36
出題分野:Ⅰ史料:16点 Ⅱ古代:16点 Ⅲ中世:16点 Ⅳ近世:16点 Ⅴ近代:12点 Ⅵ近現代:24点
昨年からの変更点:統計資料や地図を用いた問題が姿を消した。元号をテーマにした問題が出題。
→初見の史料を読み取る問題が出題される
つまり「歴史的背景知識を踏まえて史料を読み解く思考力が必要」
■世界史■
分量:例年並み 難易度:例年並み
問題構成:大問数4 小問数36
出題分野:Ⅰ建造物・遺跡 Ⅱ記録や文字 Ⅲ国際関係 Ⅳ宗教と政治
昨年からの変更点:年代整序問題が再登場。支配領域を問う地図問題が出題!
→ヨーロッパ・中国・イスラームの頻出分野を広くおさえる
つまり「基本に忠実に教科書の太字を理解するのが最短距離」
■地理■
分量:例年並み 難易度:やや難化
問題構成:大問数6 小問数35
出題分野:Ⅰ自然環境 Ⅱ資源と産業 Ⅲ都市と村落 Ⅳ地中海世界 Ⅴ旧ソ連 Ⅵ地域調査
昨年からの変更点:出題形式に変化はないが、地誌分野について、昨年は湾岸諸国及び北欧諸国という受験生にとってなじみの薄い地域からの出題であったが、今年もウクライナとウズベキスタンというなじみの薄い地域が選ばれた。
→知識を駆使して現場思考させる傾向がより顕著になった
つまり「暗記学習は早々に終わらせ、問題演習量を増やすことが重要」
■現代社会■
分量:例年並み 難易度:例年並み
問題構成:大問数6 小問数36
出題分野:Ⅰ経済のグローバル化 Ⅱ人権保障と国家 Ⅲ人の社会性 Ⅳ社会保障 Ⅴ地方創生 Ⅵ欧州統合
昨年からの変更点:出題形式に変化はないが、3つの選択肢がある問題は4題出題。時事問題が増加。
→時事問題を扱う傾向が強まる
つまり「最新の社会情勢を整理し、知識を活用する力が求められる」
■政治経済■
分量:例年並み 難易度:例年並み
問題構成:大問数4 小問数34
出題分野:Ⅰ地域経済統合 Ⅱ国際関係(冷戦後) Ⅲ基本的人権 Ⅳ地球環境問題
昨年からの変更点:出題形式に変化なし。図表を駆使した問題が1問増加。複数の課題を解かないと正答にたどり着けない問題が増加。
→資料を分析するために洞察力を要する問題が登場
つまり「時事的な傾向を踏まえて、分析・考察する学習が必要」
■倫理■
分量:例年並み 難易度:やや難化
問題構成:大問数4 小問数36
出題分野:Ⅰ青年期・現代社会 Ⅱ源流思想 Ⅲ日本思想 Ⅳ西洋近代史思想
昨年からの変更点:8択問題が出題されなくなった。西田幾多郎の「無の場所(絶対無)」という難しい論点について問われた。
→倫理に関する基本的な人物と思想を関連付ける
つまり「用語を単に覚えるだけでなく、説明できるまでの学習が必要」
さあやっと全教科・全科目(国語以外)終わりましたね(笑)
自分の受験科目と照らし合わせ、どのような対策が有効なのか検討してみてください