
2012年7月
2012年7月31日
東京都 読書感想文 書き方のポイント
こんにちは。家庭教師のトライ東京校です。
夏休みに入り、一週間が経ちました。夏休みの宿題は順調に進んでいますか?
今回のテーマは皆さんが一度は悩む宿題、「読書感想文の書き方」です。
■本の選び方
読書感想文を書くための本は、むずかしいテーマの本ではなくていいのです。
あなたにぴったりの本をえらびましょう。
あなたがきょうみを持っているテーマや内容の本で、思ったことや考えたことがたくさんある本がいいです。
「この本の感想なんてないよ」という本は、あなたにあっていないかもしれません。
物語、小説ではなくてもいいのです。スポーツ選手の本、科学や歴史の本、伝記などでも感想文は書けます。
絵本、短編小説(たんへんしょうせつ)でも感想文は書けます。
読んだあとに、思ったことがたくさんある本をえらびましょう。
本をえらぶ時に、次のふたつのことに気をつけてください。
① 応募規定に反しない本をえらぶこと
読書感想文コンクールによっては、ざっし、教科書、副読本、パンフレット類が
審査の対象外となることもありますので、注意をしてください。
②あなたの年齢にふさわしい本を選ぶこと
例えば、小学校5年生の人が、1・2年生が読むような絵本を読んで、感想文を書いたとします。
すばらしい内容の感想文を書いても、ひょっとしたら、高く 評価してもらえないかもしれません。
だからといって、小学校高学年以上の人が絵本を読んではいけない、ということではありません。
絵本の中には高学年以上の人のための、内容が深い絵本もあります。
じっくり考えることができる本、たくさん感想が書ける本をえらびましょう。
■本の読み方・読書感想文の書き方
①本をもう一度読みかえし、ポイントをチェックしましょう。
読書感想文を書く本が決まったら、もう一度読み返してみましょう。
初めて読んだときの感想と、二度目に読んだときの感想が、変わるかもしれません。
また、一度目に読んだときには、気づかなかったことが、二回読むことによって、発見できるかもしれません。
厚い本を読んだ人は、二度読むことは大変かもしれません。そのような場合、全部読まなくてもいいのです。
感想文に書きたいところだけ読み返しましょう。二度目に読むとき、
心に残った場面、読みながら感じたこと、引用したい文を、ノートなどにメモしながら読んでみましょう。
そうすると、考えがまとめやすくなります。
(引用は、3行以内くらいにしましょう。引用文が長すぎるのはいけません(著作権に反します)。
メモをとるのがめんどうな場合、本に直接、書きこみをするのもいいですね。(もちろん、図書館で借りた本にはできません。)
えんぴつでサイド・ラインを引きながら読むのもいいです。
それもめんどうだったら、ふせんを活用しましょう。書きこみやラインと、ふせんをあわせて使うのももいいですね。
②自分の主張点を決めましょう。
メモをとったり、本に書きこんだりしたこと、ラインやふせんで印をつけたところの中から、
感想文の中心となる「自分の主張点」を決めます。
「自分の主張点」とは、感想文で、自分が一番書きたいことです。
例えば、「人との関わりを通して、主人公がどう成長したか」
「ある人物の努力と業績、またその人物から学んだこと」といったことがらです。
作家は、読者に伝えたいことや、表現したいことがあって、本を書いています。
物語であっても、ノン・フィクションであっても、そうです。
なかには、戦争、いじめ、環境、バリアフリーなどを題材に、強いメッセージをこめて書かれた本も多いです。
そんな本は、わりと簡単にテーマを読みとることができます。
小学校高学年以上の人は、作者が伝えたかったことを読み取り、テーマについて考えてみましょう。
③自分の経験をおりこみましょう。
小中学生の読書感想文には、本を読んだ感想だけでなく、自分の経験をおりこむのが常識のように言われています。
しかし、読書感想文は意見文や生活文ではありません。本の内容からはなれすぎたり、
ほとんど自分のことだけ書いている文章になったりしないように気をつけましょう。
なぜ、読書感想文に自分の経験を書くのかというと、読書を通して自分を見つめ直すためです。
本に書かれていることと自分自身をてらしあわせることで、
本の内容により共感したり、本から得たことを自分の生活に生かしたりすることができるのです。
さらに、自分自身を向上させることができるかもしれません。
自分のことを読書感想文に書く場合は、本のテーマにそった内容にしましょう。
本を選ぶときに、自分の経験に近いことが書かれている本にするのもよいでしょう。
読書感想文の書き方のイメージはわきましたか?
以上の観点を踏まえ、自分なりの読書感想文を書いてみましょう。
きっと良い読書感想文が書けるはずです。参考にしてみて下さい。
2012年7月28日
東京都 大学受験を制する夏の過ごし方②
こんにちは東京本部です。
梅雨もすっかり明けて、夏がやってきました。
大学受験に向けてこの夏が勝負どころです!
気合を入れて学習に取り組むことも大切ですが、無理をして体調を崩していませんか?
受験を乗り切るには体力も重要な要素になってきます。
そこで今回は、「大学受験を制する夏の過ごし方」第二弾、
時間の使い方についてみていきます。
・スキマの時間をうまく使う
暗記モノはまとめて覚えるものと、スキマ時間をうまく使うものとをまず分けましょう。
国語の文法などはまとめて覚えたほうがいいでしょう。一方、英単語など
つながりの薄い暗記モノはスキマ時間を使って、何度も繰り返し覚えていくほうが効果的です。
スキマ時間はいきなり訪れるもの。学習のネタを常に持ち歩いておきましょう。
歴史なども時代ごとに分けて暗記するという点では、この方法が有効です。
歴史をスキマ時間でコツコツ復習すれば、その分、机に向かって勉強できる時間が増えます。
その時間を苦手な教科の克服にあてるなど、時間を有効活用しましょう。
・学習の計画を立てる
受験まで残り半年。むやみやたらに勉強するのでは無駄が増えてしまいます。
合格までの年間計画、週間計画、一日の計画とスケジュールを立てていきましょう。
参考書や問題集の目次ページに、学習予定と実行状況を書き込むのも良いでしょう。
こうすることで、達成感を感じ、モチベーションアップにもつながります。
計画を立てるということは今自分に必要なことを割り出し、それをどのくらいのペースで
進めればよいかを考えることにもなります。もう迷っている暇はありません。
現状をきちんと把握した上で、目標に向かって学習を進めていきましょう。
・生活を朝型にシフトする
「中学受験を制する夏の過ごし方」でも紹介しましたが、
やはり生活は朝型にシフトチェンジしましょう。
(「中学受験を制する夏の過ごし方」参照 http://blog.trygroup.co.jp/tokyo/2012/07/423)
大学受験を控えた最後の夏。
苦手を克服したり、生活を見直す最後のチャンスです。
時間を有効に使い、合格まで突っ走っていきましょう。
2012年7月24日
東京都 大学受験を制する夏の過ごし方①
家庭教師のトライ 東京本部です。
梅雨も明け、いよいよ夏がやってきました。
ところが、気温がいきなり下がり、過ごしやすい日々が続きました。
この気温変化で体調を崩さないように気をつけましょう。
前回まで、中学受験を制する夏の過ごし方をテーマにお送りしてきました。
今回から「大学受験を制する夏の過ごし方」をテーマにお話しします。
まずは、目標を明確にすること。
志望校を決めることはもちろんですが、その大学に入学するために
センター試験では何点獲得しなければならないのか、というところまで考えましょう。
高校3年生にもなると、模試を受けることも増えているのではないでしょうか。
マーク形式でセンター対策となる模試や、記述式で二次試験対策となる模試等、
種類も複数あります。その模試の結果を「良かった」「悪かった」の一喜一憂で終わらせず、
「以前全く歯が立たなかった問題に少し太刀打ちできるようになったか?」
「間違えた箇所は前にも間違えたところではないか?」
と、結果から自分の現状をきちんと読み取りましょう。
また、センター試験で合計○点!と全体の目標を立てたら、
今度は各科目で何点を目指すのか、という中目標を立てましょう。
各科目での目標得点が決まったら、今度はそれを達成するために何が必要かを考えてください。
基礎が足りていない教科があれば、躊躇せず、前学年の内容に戻って復習してください。
基礎が身についているのであれば、応用問題で戸惑わないように多くの問題にあたって下さい。
塾に通っていない方は、自分次第で遊びに重点を置いた楽しい夏休みを過ごすこともできますし、
勉強に重点を置いた目標に向かって努力できる有意義な夏休みを過ごすこともできます。
志望大学に通う自分の姿をイメージして、勉強のモチベーションをあげ、
具体的な行動へとつなげましょう。
塾など夏期講習に通う方も、ただ通っているだけでは偏差値は上がりません。
自分がもっと得点できる得意科目、得意単元は何であるのか。
改めて基礎を確認すべき科目、単元は何であるのか。
これを見つけて対策をしなければ、夏期講習も意味がありません。
夏期講習でわからないところを見つけるよりも、さきに課題を見つけてから講習を受けて
疑問を解決する時間にしましょう。
また、過去問題に目を通し、解いてみることも勉強のモチベーションアップにつながるでしょう。
大学の二次試験は独自問題です。
その傾向に慣れるという点でももちろん、自分の基礎力を活かせるかといった確認の点でも、
過去問に触れる機会を作りましょう。
さぁ、夏の天王山がやってきます。
目標を明確にして、制覇しましょう。
2012年7月17日
東京都 中学受験を制する夏の過ごし方②
こんにちは。東京本部です。
暑さも厳しくなってきましたが、皆さん体調管理はできていますか?
今回のテーマは前回に引き続き「中学受験を制する夏の過ごし方」です。
受験に向け、体調管理はもちろん、生活リズムを整えていくことが学習効率UPにもつながります。
生活リズムを整えるためのポイントは3つ。
・朝型の生活にシフトする(深夜0時過ぎてまで起きているのはやめましょう)
入試当日に寝坊してしまったりすることのないように、また慣れない早起きで
調子が狂ったりすることがないように、生活のリズムは朝型にしておきましょう。
夜型のリズムになってしまっている場合、学校の授業中に眠くなってしまったりと
昼間の学習が非効率的になってしまいますし、夜に眠い中学習するのは集中力を欠き
やはり学習効率が落ちます。生活リズムを急に変えるのは難しいものです。
日々意識して徐々に朝方にシフトチェンジしていきましょう。
・朝食は必ずとる、夜食は控える。
人間は毎朝、炭水化物を摂り、脳が糖分を吸収することによって目覚めます。
つまり、朝食を摂っていない人の脳は、健全に動いていないことになります。
これでは学習効率が落ちてしまいます。また、脳をしっかり休めることも大切です。
睡眠時にしっかりと脳を休めることができるように、寝る前に夜食を食べるのはやめましょう。
・食事の時間を決める
生活リズムを整えるのに、食事を毎日同じ時間に取ることが重要です。
毎日同じ時間に食事を取ることで体の中からリズムを作ることができますし、
日々のタイムスケジュールもそこを基準にして定めることができます。
生活リズムを整えることによって、日々のスケジュールが安定し、健康的な生活を
送ることができます。受験、特に中学受験はご家族の協力が大変重要になります。
受験に向けて、学習効率を上げるために、この夏から家族一丸となって準備をしていきましょう。
2012年7月13日
東京都 中学受験を制する夏の過ごし方①
家庭教師のトライ 東京本部です。
最高気温が30℃前後まで達する日々が続いており、いよいよ夏到来、といった感じです。
しかし、受験生は暑さに負けている場合ではありません。
中学受験を制するために、どのような夏休みを過ごしたら良いのでしょうか。
【6年生】
まずは、勉強時間を増やすこと。
もちろん何時間も机に向っていても、だらだらと注意力散漫では意味がありません。
教科別に、単元別に、など時間を区切ってメリハリをつけて取り組みましょう。
特に、習い事等がない人は、勉強に充てる時間がたくさんあります。
だからこそ、1日1日のスケジュールをきちんと決めて勉強に取り組みましょう。
テキストや問題の範囲を決めて取り組むのもいいですが、受験本番は、
時間内に問題を解く必要があります。自分で決めた範囲が終わらないからといって、
だらだらと時間をかけてしまうのでは勉強の効率も上がりません。
「この範囲を1時間で」というように、細かくスケジュールを決めて取り組みましょう。
時間ごとに教科を変えるのも息抜きになり、勉強の効率は上がります。
また、復習は夏休み中に終えましょう。
塾に通っている方は、夏期講習で総復習カリキュラムが組まれているのではないでしょうか。
そこで改めて明らかになった苦手分野を残しておくことはタブーです。
家庭教師は、1対1で苦手な部分へのピンポイント指導が可能です。
質問を恐れずに、徹底的にわからないところを克服しましょう。
そして、夏休みに志望校を決め、受験スケジュールをイメージしましょう。
千葉や埼玉などの中学は、1月から受験が始まります。
2月に入ると、複数回受験を行う中学もあります。どの学校をどの日に受けるのか、
ということを明確にして、受験本番のイメージを持っておくようにしましょう。
【4・5年生】
1学期の復習をきちんと行い、苦手がずるずると続かないように早めに対策をとりましょう。
また、学校説明会などに足を運び、志望校のイメージを膨らませ、
勉強へのモチベーションアップにつなげていきましょう。
6年生の夏の頑張りは結果としてついてきます。
ここで踏ん張って、結果へとつなげていきましょう。
2012年7月11日
東京都 高校入試 国語シリーズ(第1回)~問題構成と対策~
こんにちは。家庭教師のトライ 東京本部です。
これまで都立高校入試の数学・英語・理科・社会についてお話しましたが、
引き続き今回は、「国語~問題構成と対策~」についてお話します。
★問題構成
問題構成は漢字の読み書きがそれぞれ1題ずつと、文章読解問題が3問の計5問となります。
大問1・2の漢字の読み書きは、読み5問、書き取り5問の計10問。
3は小説の読解問題となり、心情をからめた内容理解に関する問いが中心になっています。
4は論説文の読解問題で、文章の意味や理由を問う内容理解の問題が出されています。
5は漢文か古文のどちらかが出題されるようになっており、古文については、内容理解と
現代語訳に関する設問が1問ずつ出され、残りは現代文の内容理解に関するものとなっています。
★対策
出題の内容が基礎学力を見ることに置かれているので、教科書から復習していくのがいいでしょう。
現代文の読解問題については、教科書の小説・随筆と論説文を中心にじっくり読んでみましょう。
それが終わったら市販の問題集に取り組みましょう。
その際、解答が記述式で解説の詳しい問題集を選ぶと良いでしょう。
漢字は小・中学校で習うものはすべて読み書きできるようにしておくこと。
古文に関しては、教科書に出てきた作品を読み返したり、受験生向けの現代語訳のついた本を
読んだりして、古文に慣れておくことが大切です。
【ポイント①長文読解】
国語は日本語だから大丈夫!という根拠のない自信は危険です。
非常に読解力がある生徒をのぞくと、長文読解の練習は必要です。
特に説明文では、日常会話では使わない語句や言い回しが出てくるので、勉強が必要です。
公立高校の過去問を集めた問題集を購入し、1学期中に1冊仕上げれば安心です。
長文読解の選択式問題は、博打ではありません。「なんとなく」で解答してはだめです。
都立高校入試のように、多数の学生が受験する公的な試験では、
必ず論理的に答えが導けるように問題が作られています。
国語の長文読解の選択式問題は、本文の要点や、要点に関連する事柄について聞いています。
本文の要点を正確に把握したうえで、「本文に書いてあること」と「本文に書いていないこと」、
「本文の説明と違っていること」を区別すれば、自然に答えが導けます。
模擬試験などで長文問題を間違えてしまったときには、
解説をしっかり読んで、「なぜ間違えたのか」考えましょう。
【ポイント②作文について】
都立高校では、200字程度の作文が課されます。
説明文の主旨をふまえて、あるテーマについて論じるという形式です。
過去問を採点していると、大部分の答案は「白紙」「普通」「非常に良い」のどれかに分類できます。
原稿用紙の使い方や字数など形式を守っている答案は、「普通」程度に書けていることが多いです。
自信がなくても、とにかく書きましょう。
「普通」と「非常に良い」の境目は、本文の趣旨にあった具体例が述べられているかです。
文の趣旨とずれていたり、自分なりの体験や具体例があげられていない答案は、印象が悪いです。
上位校を志望している場合は、厳しい採点基準でも得点できる答案を追求してください。
「白紙」になってしまう場合、まず、書けない理由をノートにメモしましょう。
1 本文が難しすぎて読めない
まず、説明文の読解を練習しましょう。公立高校の過去問をまとめた問題集が望ましいです。
都立高校の説明文は、年度によっては相当難しいです。社会学や哲学の考え方が
底流にある文章が選ばれているので、普段使っている日本語だけでは読めません。
ここをカバーするのは、読解の練習です。
2 文章がまとまらない
国語の記述問題を練習しましょう。いくつも答案をまとめているうちに、要約や自分の考えを書く
コツがわかります。時々、読解力や日本語の運用能力に問題がなくても、作文を白紙で
出してしまう生徒がいます。以下のような下準備をしてから書くと、悩まずに書けると思います。
・書きたいことを箇条書きにする
・原稿用紙の使い方を最初に決める(4行は本文の要約、3行は具体例、残りで結論)
国語は、問題文の量が多く、作文もあるので、時間切れになりやすい科目です。
自分の個性や志望校のレベルと照らし合わせて、ベストな解き方を模索してください。
例えば、国語が苦手で4問目の説明文が全く分からない場合は、
漢字、小説、鑑賞文に時間をかけて、4問目の記号問題はさっとすませてください。
前後の段落を読めば、2つに1つ位までは、選択肢が絞れます。
また、難関校を受験するのであれば、いかに記述問題の完成度を上げるのかが勝負所です。
選択問題は、答えを選ぶコツをつかみ、素早く終わらせてください。
以上が国語の都立高校入試の問題構成と対策です。
国語の都立高校入試のイメージはつかめましたか?
国語も他教科同様テクニックが必要になる教科です。
夏休みを期に、国語の学習時間を増やし、安定した得点をとれるようにしていきましょう。
2012年7月6日
東京都 高校入試 社会シリーズ(第1回)~出題傾向・対策~
こんにちは。家庭教師のトライ 東京本部です。
定期テストも返ってきて、夏休みをどのように過ごすか考え始めている頃かと思います。
テストの点数に一喜一憂するのではなく、今後どうしていくのか計画を立てていきましょう。
今回も引き続き「高校入試シリーズ」社会編です。
社会は歴史、地理、公民に分かれます。
都立高校では、大問1は3分野融合、大問2・3は地理、大問4は歴史、大問5は公民、
大問6は融合(地理・公民)という形式で出題されます。
問題文や選択肢の文字量が多いので、読み取りの力が求められています。
資料から特徴などを読み取って記述する問題も出題されているので、
簡潔に文章にまとめる力も必要になってきます。
【出題傾向】
① 歴史
・単に知識を問う問題よりも、歴史的できごとの原因・結果など歴史の流れの理解を問う出題が
増えています。また、歴史学習の意義を考えさせるような問題も出題されています。
・歴史の史料や歴史的できごとの年代順並び替えが増加しています。
② 公民
・時事的トピックについて問う問題が出題されています。
・経済分野では、「円高・円安」に関する問題が昨年に引き続き複数県で見られました。
また、地方への税源移譲に関する問題も見られます。
・雇用形態の問題など、社会問題の現状を資料から読み取らせて記述させる問題も出題されています。
③ 地理
・グラフ・表などの初見の統計資料を読み取る問題が主流です。
いくつかの資料を複合させて考えさせる問題や、複雑な読み取りが要求される問題も
引き続き出題されており、年々難度が高くなっています。
・資料から読み取れることがらについて述べた文章の記号選択の問題が増加。
【対策】
① 歴史
・単に出来事についての知識を詰め込んでいくのではなく、出来事の因果関係や
背景についてもつながりを意識して暗記しましょう。
・時系列の流れを大まかにまとめ、その上で因果関係や背景についてまとめたノートを
作成することで学習効率が上がります。
② 公民
・新聞やニュースで時事的トピックを確認しておく必要があります。
・資料を読み取る能力が重要になってくるので、資料に触れる機会を多くもつことと
用語を簡潔に説明する訓練を日ごろからしておきましょう。
③ 地理
・資料を読み取る力、簡潔に説明する力が問われてきます。そのため、毎回地図を描き、
色分けをしながらノートを作ること、多くの資料問題にあたることの2つがポイントです。
以上簡単に高校入試の社会のポイントを見てきました。
単語や知識として暗記するだけではなく、それを使い資料を読み取る力をつけておくことが重要です。
自分用ノートを作るなど工夫して対策に取り組んでいきましょう。
2012年7月5日
東京都 高校入試 理科シリーズ(第1回)~観察・実験~
こんにちは。家庭教師のトライ 東京本部です。
前回、前々回で都立高校入試の英語・数学についてお話ししました。
もうお読みいただけたでしょうか?
英数は特に重要な科目になりますので、ぜひチェックしてみて下さい。
今回は「理科」の都立入試対策について、問題構成と対策を説明しましょう。
【問題構成】
東京都立高校入試の理科は大問6つから構成されています。
大問1は第1分野(物理・化学)と第2分野(生物・地学)両方から、基礎的な知識を問う問題が出題されます。
大問2以降は年度によって変わりますが、2012年度入試では、以下の様な問題構成でした。
大問2:エネルギーの有効利用(分野横断)
大問3:天体(第2分野、地学)
大問4:植物のからだのつくりとはたらき(第2分野、生物)
大問5:化学変化と物質の質量(第1分野、化学)
大問6:運動の規則性(第1分野、物理)
全体を通じて、各分野からバランス良く出題されていることが分かります。
【傾向と対策】
都立の理科の最大の特徴は、図やグラフ、実験等をからめた設問が多い点にあります。
観察や実験の手順はもちろん、結果からどのようなことが読み取れるのか、という科学的思考を重視しています。
ちなみに昨年の大問正答率を見ると、
大問3の天体が29.8%、大問6の運動が35.0%と、かなり低い結果になっています。
その中でも特に観察・実験の内容をまとめる設問の正答率の低さが目立ちました。
理科の対策としては、
①知識を蓄える
②観察・実験などの実戦的な問題に数多く当たる
の2つが考えられるでしょう。
①知識を蓄える
出題範囲は第1分野から第2分野まで幅広いです。
薄い問題集を何周もして、基本的な知識を身につけてしまいましょう。
②観察・実験などの実戦的な問題に数多く当たる
特に記述の練習をしましょう。
実験手順の説明や実験結果から分かることを記述する問題に数多く当たれば、
テストでもしっかり解答することができます。
まずは書いてみることが大切です。
グラフや表の読み取りにも慣れていきましょう。
理科は範囲が広いので勉強しづらいかもしれませんが、
逆に言えば基本的な知識を問う問題さえ押さえていれば大丈夫です。
この夏の時間を効果的に使って下さいね。
2012年7月1日
東京都 高校入試 英語シリーズ(第1回)~リスニング~
こんにちは。
家庭教師のトライ 東京本部です。
定期テストに向けて猛勉強をしている人もいれば、既にテストが返ってきて、
成果を実感している人、思うような結果を残せなかった人、様々ではないでしょうか。
成果が出た人も、そうでない人も、自分の苦手箇所に目を瞑らずに、きちんと対策をしていきましょう。
さて、中学3年生のみなさんは、学校で三者面談が行われ、
志望校について改めて考えているところではないでしょうか。
今回は、高校入試対策英語をテーマにお話します。
【問題構成】
東京都立高校入試の英語は大問4つから構成されています。
大問1はリスニングです。少し長めの文章もありますが、わかりやすい内容であるといえます。
大問2は対話文の読解問題と、要旨を把握する問題です。
昨年は、後半の問題で、英作文が出題されています。
大問3、4は会話文と物語の長文読解問題です。要旨を把握し、英語での表現が求められます。
【傾向と対策】
都立入試は、毎年ほぼ同じ傾向で出題されており、今年もリスニングは必須だと思われます。
では、そのリスニング対策はどうしたらよいのでしょうか。
リスニングで大切なのは、やはり慣れておくことです。
教科書用に販売されているCD教材や、テレビやラジオの講座を聞くなどして、英語を聞く機会を増やしましょう。
一度にまとめてではなく、継続的に聞いて慣れるということを意識してください。
入試問題は、そこまで難しい表現はなく、対話形式を聞いて答えるものです。
何を問われているのか理解できる力を付け、リスニングそのものに慣れて、
聴きながら答えとなるポイントを見つけ出せるようにしましょう。
さあ、夏休みは目前です。「明日からやろう」ではリスニングに慣れることがいつまでもできません。
1問でも多く得点するために、友だちよりも一歩先にスタートするために、
夏休みに自分を変えるために、今日からリスニング対策を始めましょう。