2011年10月28日
鳥取県大学受験 数学対策
今回はセンター数学対策法について述べてまいります。
≪センター数学ⅠA 傾向と対策≫
数学ⅠAは問題数も適度で、決して難しい問題は出ません。
しかし、2次関数を図形できちんと書く事や、計算の途中式を書く事など、基本をおろそかにするとミスが出やすくなります。
例年、大問4問で構成されており今年度も変更はないと思われます。
大問1 数と式、方程式、不等式、集合と論理
大問1はミスが無ければ得点しやすい内容です。集合と論理では必要条件・十分条件の問題演習を繰り返し、問題の形に慣れておく事をお勧めします。
大問2 2次関数
文字を含む2次関数の出題が多いです。グラフが書かれていない場合は必ずグラフを書き、グラフを元に解答を進めれば問題ありません。場合分けや移動を含む問題も多く練習しましょう。
大問3 図形と計量、平面図形
余弦定理・正弦定理を利用する問題がよく出題されます。正弦余弦定理を利用する問題を多く解きましょう。
平面図形は面積比や方べきの定理・円周角の性質などを問う問題が多いので、これらの定理をしっかりと覚えて活用できるように演習を繰り返して下さい。
大問4 場合の数、確率
例年場合の数が出題されておりますが、今年は出ませんでした。来年には復活すると思われますので場合の数はしっかりと対策を立てておきましょう。基本的な内容の問題が多いので丁寧に順を追って解答するようにして下さい。
≪センター数学ⅡB 傾向と対策≫
数学ⅡBの平均点は例年50点程です。数学Ⅰの知識・理解が無ければ数Ⅱで得点することは難しくなります。現状、数ⅠAと数ⅡBで50%の得点が出来ていない生徒さんは、まずは数Ⅰの完成を目指し、数ⅡBはポイントを絞って得点出来る問題を増やすように勉強を進めて下さい。
数ⅡBは大問4題の構成です。数Bの部分は選択科目になりますが、多くの受験者が数列・ベクトルを選択しますので、そちらの対策について述べたいと思います。
大問1 三角関数、指数対数関数
例年1問目には、三角関数が出題されています。あわてずにじっくり考えれば、解ける問題がほとんどです。基本的な事項を整理し、きちんと頭に入れておくことが得点獲得のカギになります。特に出題頻度の高い加法定理、2倍角・半角の公式は覚えておきましょう。
指数対数関数問題は、難易度の高い問題はあまり出題されていません。しかし、指数関数や対数関数の基本的な性質が頭に入っていないと解けません。また、他分野との融合問題の出題も予想されますので、基本的な事項をきちんとおさえておきましょう。
大問2 微分・積分
それほど難しい問題はないものの、全ての範囲がまんべんなく出題される傾向にあります。また融合問題として出題されているので、曖昧な知識では詰まってしまう可能性があります。関数の最大・最小、極大・極小、積分の計算などは繰り返して学習し、解答出来るようにしましょう。
大問3 数列
等比数列と等差数列と和の計算は、ほぼ毎年出題されております。群数列が出題されなくなり、代わりに階差数列が問われることが増えています。漸化式では、隣り合う2項間の関係を調べる問題がよく出題されます。
大問4 ベクトル
図形への応用は、ベクトルの係数比較(3点が一直線上にのる条件、直線の交点の位置ベクトルを求めるなど)がほとんどです。基本計算、内積は頻出です。空間図形も、平面図形に帰着させて解く問題が出題されているので演習が必要になります。