2020年4月25日
日本の文学(読書)に触れてみよう②
岐阜県の皆さん、こんにちは。
家庭教師のトライ岐阜本部です。
今回は、前回に引き続き「読書」について Part2 をお届けしたいと思います。
前回は「小学生向け」でしたが、今回は「中高校生向け」の内容です。
今回も「青空文庫」で読むことができるものを紹介します。
〇こころ
作者:夏目 漱石
概要:「青空文庫」では日本でも有名な文豪である夏目漱石の著書をたくさん閲覧することができます。
「こころ」は高校の教科書にも収録されていることが多く、既に授業で学習した生徒さんや、これからやるという生徒さんも多いかと思います。
いま一度じっくりと読んでみたり、これから初めて読む生徒さんにおススメできる内容です。
「人間の深い部分のエゴイズムと、倫理観との葛藤」が表現されている、ぜひ一度は目にして欲しい作品です。
〇河童
作者:芥川 龍之介
概要:「蜘蛛の糸」や「羅生門」で有名な芥川龍之介。
こちらも皆さん一度は名前を聞いたことがある文豪でしょう。
その中から紹介するのは「河童」。
当時の日本社会、人間社会を痛烈に風刺、批判した小説です。
芥川の晩年の代表作として有名で、芥川の命日7月24日が『河童忌』と呼ばれるのもこのためです。
あらすじは主人公が河童の国に迷い込むという話ですが、すべてが人間社会と逆で、「出産時に胎児に対して問いかけがなされ、産まれたいかどうかを問う。胎児が生まれたくないと答えれば即時に中絶が合法的になされる」など、この1つの例をとっただけで人間社会、生きる、生まれる意味を深く問われる作品です。
〇葉桜と魔笛
作者:太宰 治
概要:「走れメロス」や「人間失格」が有名な太宰 治からは「葉桜と魔笛」を紹介したいと思います。
こちらは短編小説ですので、簡単に読み進めることができます。
「桜が散って、このように葉桜のころになれば、私はきっと思い出します」
老夫人によって語られる父、妹との思い出。
短い中で何度か事実が反転し、最後にはタイトルの「魔笛」の謎が残る。
読み終わったあとに様々な考察が人によってできる作品です。
以上のように、このお休みの期間に文章に目を触れ様々な想像をしてみること、感想を持つことは国語学習においても非常に有効です。
ぜひ皆さんもたくさんの作品を読んでみて、面白いと思う本を紹介してみてください。
勉強の合間の息抜きに「読書」を入れてみましょう。読書の魅力にハマりすぎないように。