教育プランナーブログ

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お子さまの目標達成をサポートする情報を発信いたします。



岐阜県の皆さん、こんにちは。

家庭教師のトライ岐阜本部です。


今回は、前回に引き続き、本年度出題された問題からどんな問題が出たのかをお知らせします!


【社会】 各時代の特色について、基礎的、基本的な内容を理解しているか(歴史)/複数の資料を関連付けて読み取る力や、地理的な見方や考え方が身についているかの確認問題が多数あった(地理)/社会的事象についての知識や概念の理解とともに、資料から読み取った事柄を表現できるか(公民)


[大問1]歴史の問題です。標準的な内容だったと思います。

教科書の重要語句を「時代ごとに」「漏れなく」「しっかりと」覚えておくことが必要です。

年代順に並べ替える問題がやや細かい内容で少し難しめだったかもしれません。

しかし、岐阜県の社会の問題は「カードの並び替え」「年表のどこに当てはまるか」というような問題が頻出していますから、年代順や年号順に並び変える練習が必須です。

現代の内容では「黒澤明」が出題されおり、近現代の時事的な問題にも関心を向けておくことが必要だということも明らかになった問題でした。


[大問2]地理の問題で、ヨーロッパ州の地理について、また海洋国・内陸国の対比として、オセアニア州やや南アメリカ州などがテーマとなっていました。

今回はアジア州の出題がありませんでしたが、どの地域からも満遍なく知識を問われますので、偏りなく世界に目を向けておくことが必要です。


[大問3]公民の問題で、人権の歴史、株式や、世界の貧困問題がテーマになっていました。

2009年5月から開始されて10年が経過した「裁判員裁判(裁判員制度)の評決についての問題が出題されていました。

少しだけ知識をつけるという点で解説しておきます。


「評議」をする → 全員の意見が一致しなかったときは「多数決」により「評決」をする

この場合において、①被告人が有罪か無罪か、②有罪の場合にどのような刑にするか(量刑)、についての裁判員(市民裁判官)の意見は、裁判官(職業裁判官)と同じ権利(1票)を持つこととなっている。

しかし、裁判員のみの意見では、被告人に不利な判断をすることはできないため、裁判官1人以上が多数意見に賛成していることが必要となっている(ちなみに裁判員裁判は、一般的に 裁判官3名:裁判員6名の9名で行われる)。


(例)「被告人が有罪かどうかについて」

裁判員5人が「有罪である」という意見を述べ、裁判員1人と裁判官3人が「有罪ではない、無罪である」と述べたとする。

この場合は「有罪である」というのが多数意見だが裁判官が1人も賛成していない状況である。

ということで、「裁判官1人以上が多数意見に賛成していることが必要」という要件を満たしていないことになる。

→この場合は,被告人が「有罪である」とすることはできないため「無罪」ということになる。

裁判所『裁判員制度Q&A』を参照。随所トライさんが分かりやすく加筆変更しました〉



【理科】 自然の事物や現象についての観察・実験を通して、基礎的かつ基本的な内容についての理解力、科学的な思考力及び表現力をみる出題。


[大問1]さまざまな分野から構成される総合問題でした。

選択式が多く、主に基本的な内容が出題されていましたので、まずは[大問1]を点数を落とすことなく得点できることが必要です。


[大問2]生物分野からの出題で、刺激と反射をテーマとした問題でした。

教科書に掲載されていたり、実際に授業内での実験で経験したという受験生も多かったと思いますので、取り組みやすい問題だったと思います。


[大問3]化学分野からの出題で、主に「蒸留」をテーマとした問題でした。

実験のなかでの操作や物質の性質についての問題、実験結果の総合的な見方や考え方が必要とされました。


[大問4]地学分野からの出題で、主に太陽の観察、公転をテーマとした問題でした。

教科書やワークで紹介されているような問題がメインでしたが、南中高度の問題などはやや難しめだったかもしれません。

このように、「公式・求め方」を知らないと解答できない問題がありますから、普段から公式や求め方を意識した対策をしておく必要があると感じられました。


[大問5]物理分野からの出題で、電気回路の実験が取り上げられていました。

実験操作の文章量がやや多めで、電圧と電流の関係を科学的な視点で捉えられているかがポイントとなっています。

そのため、少し難しく感じた受験生が多かったかもしれません。

当該分野の内容がオームの法則だけといった表面的な知識としてではなく、本質的に理解しながら問題に取り組む必要があるかもしれません。

そのため、普段からじっくりと思考しながら問題にあたる練習が必要となってきます。



以上が、今年度入試の試験問題をみてのおおまかな問題傾向でした。

現中2生の皆さん!本番まで1年切っていますから対策を取っていきましょう!


この春休みを有意義に過ごしたものが受験を制す!

先手逃げ切り必勝です!

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