2011年9月13日
岐阜県公立高校入試一般選抜 【数学】②<関数>傾向と対策
小問題中には,関数の値や変化の割合を求める問題,グラフの大まかな形を理解して特徴を判断する問題などが含まれます。いずれも教科書またはワークのレベルの難しくない問題です。比例・反比例,一次関数,二次関数の関数ごとに,式の形とグラフの概形といった基本的な事項をしっかりと理解しておくことが大切です。
大問題では,一次関数を利用する問題と,二次関数を利用する問題が交互に出題されています。しかし方程式の場合と同様、どちらか一方だけを勉強しておくということは避けたほうがよいでしょう。
一次関数の問題では,水などの量に関する問題,バネの長さと重りの問題,速さと距離の問題など、教科書・問題集によく出ている問題を中心に出題されています。
二次関数の場合にも,水量の問題,移動する図形と面積の問題,動点が作る図形の面積の問題など、よく見られる問題が出されています。
多くの場合は基本的な問題ですが,年度によっては見慣れない場面で関数を利用する問題になっています。この場合、それが学習してきたこととどうつながるかを考えながら問題を解くことが必要です。
出題形式は多くの年度で,
①xの値に対応するyの値を計算する
②xの変域ごとに関数の式を求める
③xとyの関係をグラフに表す
という流れの後,
④難しい応用問題
という形式になっています。したがって,問題文の意味する内容をよく理解した上で,①~③の基本的な問題を確実に解けるようにしておくことが重要です。
また,関数の形が途中で変化する問題も多く出題されています。原点を通る二次関数から一次関数へ,あるいは最初の一次関数から別の一次関数へと、xの変域によって関数が変わるような形になっています。どういう場面で関数の形が変わるのかを考えながら演習を重ねておきましょう。