教育プランナーブログ

各都道府県の経験豊富な教育プランナーが最新の教育情報や
お子さまの目標達成をサポートする情報を発信いたします。



岐阜県公立高校入試の数学において,確率・場合の数に関する問題の比重は大きくありません。
例年1問が小問題中で出題されています。また,他の分野の問題に,確率・場合の数の問題を組み合わせた複合問題が,大問題の1問として出題されることがあります。小問題では,サイコロの目の数,取り出す玉の色,引いたカードの数,硬貨の表裏などに関する,確率の問題が出題されています。このうち,サイコロの目の数に関する問題の割合が高くなっています
いずれの場合も問題は難しいものではありません。サイコロの場合,投げるサイコロの数は2つで,それらの目の和,差,積などの確率が問われます。その他,硬貨やカード,玉の場合にも,扱うものの数は多くありません。したがって,あり得るすべての場合を書き出したとしても,それほど多くの数にはなりません。慌てずに順序よく書き出すことができれば,正解にたどり着くことができると思われます。ただ,玉を取り出したり,カードを引いたりする問題の場合に,引いた玉やカードを元にもどした上で次のものを取り出すのか,元に戻さずにそのまま次のものを取り出すのか,の違いには注意が必要です。

 

複合問題は,小問題中に1問出題されることがあります。また,大問題のうち1問は様々な分野の複合問題と捉えることができます。小問題では,ほぼ2年に1度の割合で規則に関する問題など,複合問題といえる問題が出題されています。ここでは,ある数の計算を続けたりある作業を行っていくと,同じ数が繰り返し現れる周期の問題が最もよく出されています。また,並べるマッチ棒の数に関する規則を見つけ出す問題や,魔方陣の問題,さらには論理に関する問題も出題されています。

これら小問題中の問題はさほど難しい問題ではありません。問題文をよく読んで順に考えていけば解答に達することができるでしょう。

 

大問題として出題される複合問題の内容は様々です。図形に関する規則を見つけ出すという問題がもっともよく出題されています。これは,三角形などの簡単な図形を順に並べてゆき,その際現れる点や辺の数の関係を明らかにするものです。類題に当たって,図形ごとの特徴を学ぶとよいでしょう。
 また,ある作業を行って,それに関する数の規則を見つけるという問題もよく出題されています。点と点を線で結んだり,空きビン何本かを新しい商品と交換する,といった作業を行う問題です。
 

これらの問題の出題形式には特徴があります。まず問題文において,何についてどういうことをするのかという説明があり,簡単な例が示されます。その上で,

①何回か説明通りのことをさせて,そこから得られる数を答えさせる

②それらの数の間の関係を式に表させる

③式を使いながら,難しい問題を解かせる

という形です。ですから,まず問題文をよく読んだ上で,絵を書くなどして何をしているのかということを具体的に把握することが必要です。それができたら,その説明どおりのことを行えば①の解答を得ることができるはずです。これをきちんと行った後で,問題文の案内に沿って,数字同士の関係を考えていくとよいでしょう。

 

関数・座標や図形に関係づけて,確率・場合の数を求めさせるという問題も何度か出題されています。しかし,確率・場合の数を使った複合問題は,このところは出題されていません。これらの問題は,座標上の2点間の距離や,円周上にできる三角形の特徴,一次関数の式とグラフの関係などについて,確率・場合の数を考えさせるものです。

自分で問題を作らせるという問題が出題されたこともあります。これは特徴のある問題であると同時に深い理解と想像力が必要となるものです。

また,枠内の数字の関係を文字を使って説明する問題や,立体の展開図に三平方の定理を用いて長さ・表面積を求めさせる問題も出題されています。

 

以上から考えると,複合問題を最後まで確実に解くためには,中学校数学の内容全体に関する基本的な知識をしっかりと身に付けておくと共に,いくらか程度の高い問題も習熟しておく必要があると言えるでしょう。

このページのトップに戻る

岐阜県のブログトップページへ

全国のブログ一覧ページへ

授業料・資料請求など各種お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

0120-555-202 受付時間:9:00~23:00(土日・祝日も受付しております)

ホームページからのお問い合わせ

資料請求はこちら