2012年3月11日
香川県 学習指導要領改訂について
香川県のみなさん、こんにちは!
もうみなさんご存じのように、
2008年の学習指導要領の改訂に伴い、
いよいよ4月から中学校で使用する教科書が、大幅に刷新されます。
分かりやすい例としては、英語の教科書。
これまでなじんできた「ニューホライズン」が、「サンシャイン」に変わります。
(観音寺市と三豊市の両市だけは、今年も「ニューホライズン」ですが。)
教科書の採択が変わるだけではもちろんなく、
取り扱う英単語は、これまでの上限900語から下限1200語へ大幅増になり、
「8割の中学生が英文法を理解できていない」と言われている現状から、
5文型を取り扱う等、文法内容がかなり充実しています。
これまで3年生で習っていた「受動態」は、2年生で学習するようにもなります。
このように英語だけに注目しても、
今回の教科書改訂が、大幅な変化で、質量ともに増えていることが分かります。
全体でみても、今回の教科書改訂によって教科書のページ数は平均で約47%増
中でも理科に至っては、約77%増になります。
3年間の練習問題数では、ある教科書会社を例にとると
数学は846問増 理科は270問増となっています。
授業時間数も
第1学年で70時間増、第2学年で105時間増、
第3学年に至っては、
なんと185時間も増になります。
この大幅な変化によって、
今まで以上にいわゆる「できる子」と「そうでない子」の差は広がる一方で、
二極化現象に拍車がかかることになると思います。
そうなると、学校外教育では、お子様の能力・学力・目標に合わせて、
学習する内容を取捨選択したり、優先順位をつけながら学習していく必要性が高まると考えています。
「全部できるようになろう!」とするとあまりの学習量の増大という変化に
ついていけず、あきらめてしまう子も続出する危険性がありますので、
要点をおさえ、お子さんの進路や目標や特長に合った
学習方法や計画を立てながら、この急激な変化に対応していって欲しいです。
そして、もうひとつ大切なことは、家庭学習の充実です!
日常の家庭学習の質と量を同じように高めていかなけば、
今回の改訂に伴う様々な変化に対応できなくなります。
いまいちど、今の学習環境を見直してください。
規則的な家庭学習の習慣はついていっていますか?
今のままで、4月から家庭学習時間は増やせそうですか?
お子さんなりの学習法は確立できていますか?
新中3生の皆さんは、1.2年の復習完了していますか?