2017年3月15日
北海道・札幌 『2017年度公立高校入試問題出題分析(国語・数学)』
中3受験生のみなさん、本当に受験おつかれさまでした。
今回は、トライ北海道エリア教務委員会(宮の沢個別 神山教室長ら)にて、
2017年3月7日(火)に行われました「北海道公立高校入試問題」の出題分析を
掲載いたします。今回は、国語と数学です。受験された方、来年度受験の方、参考にしてください。
【国語】[難易度…標準・裁量とも普通(昨年よりは易しい)]
標準・裁量共通の問題としては「実用文と小問集合」「物語文」「古文」という出題に
変更はなく、学校裁量問題が「説明的文章」という点も変更はありませんでした。
ただ、標準問題の小問集合の中に「漢文」からの出題があったのは新傾向出題。
難易度としては難易度が上がっていた昨年と比較すると易しいが、
それ以前の年と比較するとやや難しいという程度。
昨年よりは平均点が若干上がるが、2015年以前よりは下がるでしょう。
今年度は記述式の問題が例年の「抜き出す部分を見つけて繋ぐ」というだけでは解きにくく、
自分で言葉を足しながら書く必要がある出題が見られました。
単純に文章から抜き出す力だけでなく、文章において筆者が述べたいことの本質を
見抜く力も求められるようになっています。
【数学】[難易度…標準は昨年並み~やや難しい、裁量はやや易しい]
標準問題の第1問は例年通り易しい内容の小問集合。確実に得点しておきたい内容です。
標準問題の第2問(裁量問題の第1問)は小問集合。基本的な知識がしっかり身についていれば
そう難しくないが、問1の「比例式」という言葉に戸惑った生徒さんはいるかもしれません。
標準問題の第3問(裁量問題の第2問)は確率。
確率が大問1つをまるまる占めるのはこれまでにない出題でした。
難易度は高くもないが、余事象(高校数学)の内容で、確率というものを本質的に正しく
理解していないと厳しい問題でした。考えを見て正しいと言えない理由の説明という問題は
2014年以来の出題ですが、表現させるタイプの問題には今後も注意が必要。
標準問題の第4問(裁量問題の第3問)は関数。問1・2は基本の内容で易しい。
問3はよくある面積に関する問題。教育委員会発表の解き方をひらめく生徒さんは少ないのでは
ないでしょうか。それ以外の方法で解いた生徒さんの方が多いと思います。
文字を使って座標を表していくことができれば解ける問題で、
非常に難しい問題ではありませんでした。
標準問題の第5問(裁量問題の第4問)は相似な図形。問1はxを用いて相似比で解けば易しい。
問2の証明は問1の相似な図形を利用して解くもので、内容は理解できても
書き方が難しかったかもしれません。
裁量問題の第5問はここ数年の傾向通り、前半の得点しやすい部分と
後半部分の難易度の差が大きいです。前半部分できっちり得点しているかどうかが
勝負の分かれ目になるでしょう。今年は問3以外の後半部分も飛びぬけた難易度ではありませんでした。
全体として、標準問題は昨年より若干解きにくい問題が多くなったため、平均点はやや下がりそうです。
学校裁量問題は昨年に比べると得点しやすくなっており、平均点はやや上がるのではないでしょうか。
次期受験生の方は、限られた時間のなかで、これまでの知識を活かしながら、
入試傾向をふまえての実戦力を身につけていかなければなりません。
合格のための現学年総復習・新学年の予習など、新中3生の方は来年の入試・合格へ向けての
新たな第一歩を踏み出していきましょう!
トライでは「自学力」を高め、そうした「実戦力」へ導く教師たち・指導体制が整っています。
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