2024年3月5日
≪札幌≫『2024公立高校入試問題出題分析(国語)』家庭教師のトライ
中3受験生の皆さん、本当に受験お疲れ様でした!
家庭教師&個別教室のトライ北海道グループ教務委員会
【担当“トライさん”神山】から、
2024年3月5日(火)に行われました『北海道公立高校入試問題』の出題分析
【国語編】をお送りします。
【国語】難易度…昨年よりやさしい。
入試制度が変わり3年目の入試。
今年の第2問は小説で、評論文の出題がなかった。
当面は評論文か小説のいずれかが出題されるという形式が続きそう。
第2問を筆頭に昨年よりやさしくなり、平均点は一昨年並みの70点程度まで上昇すると予想する。
第1問は小問集合で配点が前年の28点から3点減少して25点。
文法問題がここに組み込まれるのも例年通りで全体的に易しいが、問3の俳句の季節を読み取る問題や表現技法の問題は少し難しかったように思われる。
問4は3名の話し合いの内容からの出題。今年はここに長文記述式の設問がなく、全体的に「役不足」「力不足」という言葉の本来の意味を知らなくても話の流れから設問は答えやすく、難易度は昨年と同程度。
第2問は小説。昨年の評論文に替わっての出題で、配点は40点。
昨年の評論文はかなり難しかったが、今年はそれと比べて易しくなった。
文章量は問題用紙2ページほどと昨年の評論文より長くなり、問7の設問中に0.5ページ弱の読解があるため総量は昨年・一昨年より増加した。
とはいえ文章そのものは昨年の評論文よりかなり読みやすく、内容の理解もしやすくなっていた。
問1の漢字はやさしく、問2の「折り入って」の意味は少し選びにくいと感じた生徒さんは多そう。
問3は文章の流れやヒントの図を見ればわかりやすく易しめ。
問4の15字程度の記述は本文の前後の文脈を見れば書くべき内容はイメージしやすく、書きやすい。
問5は話の流れが理解しやすかったため、正答を選びやすい。
問6の75字程度の記述は何となく答えるべきことはイメージできても、本文の内容にからめつつうまくまとめるのは難しい。書くべきポイントが3つあったため、そのうち1つ2つには触れて中間点を取るところまではどうにかなった生徒さんは多かっただろう。
問7の現代と江戸時代の「本」の共通点と異なる点について述べる問題は制限字数がなく自由な記述の形式。
本を庶民がリラックスして読んでいたという共通点と、江戸時代の本は貴重で高価なものであったという異なる点についてが触れやすい点だが他の共通点や異なる点を記述しても構わないということから、書くべきことにはそれほど困らない。
それを正しく伝えられるように表現する力が求められたが、とても難しいというほどの内容ではなかった。
第3問は古文。配点は昨年の14点から1点増加して15点。
漢文の書き下し文からの出題で、少し取っつきにくいと感じた生徒さんは多そう。
ただ、注釈が多いこともあり内容としてはそれほど読みにくくもなかった。
問1は1~2行目の文と2~3行目の文が対になっていることに気付けば容易。正答の箇所以外に入れると主語が重なって文章がおかしくなることから絞り込んでも良い。
問2は話の流れがわかれば易しい。
問3の(1)の熟語の構成は易しめ。(2)の20字の記述による空欄補充は4行目が読めれば埋められる内容で、難しくはなかった。
第4問は学校祭を紹介するチラシとウェブページからの出題。配点は昨年の18点から2点増加して20点。
チラシ・ウェブページともに書かれている文章量は多くなく理解しやすい。
問1はチラシの構成を正しく説明したものを選ぶもので、選択肢は絞りやすく容易。
問2は文の順序を正しく並べ替えるというもので、難しいとは言えないが違和感のない順序に並べるためにはある程度の国語力は必要。
問3の35字程度の記述はウェブページの内容からまとめる設問。条件の素材・鑑賞以外の用途・設置場所に触れるという条件を満たすとそれだけで35字程度になるため書きやすい。
問4の怒涛図を見て感じたことを書くという60~80字の設問は漠然としていて書きにくく感じた生徒さんが多そう。「自分が感じたこと」なので正答らしい正答がないがその分何を書いてもOKなため、条件に合わせて書ければ得点にはなった。
全体としては、大きく難化した昨年と比べて第2問を筆頭にやさしい出題となり平均点の上昇が見込まれる。
また、ここ数年の傾向通りに「記述力」「表現力」に重きを置くようになっている。
次年度以降の入試に備えるためには読解力もある程度必要だが、それ以上に要点をまとめて自分の考えを表現できる力を訓練すると良いだろう。
いかがでしたか?
特に次期受験生の方は、限られた時間のなかで、これまでの知識を活かしながらそれを本番で使えるように、最新入試傾向をふまえての実戦力をつけていかなければなりません。
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