2024年3月6日
≪札幌・北海道≫『2024公立高校入試問題出題分析(英語)』家庭教師のトライ
中3受験生の皆さん、本当に受験お疲れ様でした!
家庭教師&個別教室のトライ北海道グループ教務委員会
【担当“トライさん”神山】から、
2024年3月5日(火)に行われました『北海道公立高校入試問題』の出題分析
【英語編】
【英語】難易度…昨年並みかやや難しい。
第1問は例年通りのリスニングで35点の配点。
問1,2は昨年同様に1回読み問題。昨年・一昨年と同じく文を読み上げるスピードが速く設問の間の考える時間が短いため、何と言っていたかを考えたり設問の選択肢を考えているうちに次の問題が読まれてしまう。したがって読み上げを聞いてスッと答えられるような力が必要。カギになる部分さえ正しく聞き取れれば設問自体は難しくないため聞き取る力が明暗を分けた。
問3は従来通りで先に設問に目を通すよう促され、そのあと英文が読まれるパターン。目を通す時間が20秒と短く、英文をすべて訳すような時間はない。一度英文が読まれたあとの解答時間に英文を訳して考えることになるが、今年は話の流れで部分的にでも聞き取れれば選択肢がこういうスピーチでは言わなさそうという内容が混ざっているため消去法で選びやすい。
問4は自由英作文。今年もリスニングの問題の中に組み込まれたため、この傾向はしばらく続きそう。
英作の条件を読み上げられ、条件に沿って解答する方式。
文中でクイズのヒントが与えられるという形式で、ヒント部分が正しく聞き取れないと正答は困難。聞き取れてもno.3の自分でヒントを付け足す文を作るというのは書きにくかったかもしれない。
リスニング全体の難易度は昨年と同程度か少し難しくなったか、という難易度と推測。配点が大きいこともあり、今後の受験生は聞き取り訓練を徹底的にこなしておきたい。
第2問は例年通りの小問集合。配点は16点。
問1はごく基本的な単語力があれば容易に解けるが、問2(1)はmanyの比較級がmoreであることを知っているか、(2)は空欄の直後がdoでありdon’tを入れるのに躊躇した生徒さんは多そう。問3は平易な対話文の穴埋めだがいずれも疑問詞を用いた疑問文が正しくかける必要があった。
全体的に昨年よりやや難しく感じたかもしれない。
第3問がここ2年と同様にABCの3問で、Aが図表読み取りの問題、Bが例年通りと言える程度の短めの長文、Cは過去の裁量問題を彷彿させる長めの長文。配点は37点。
Aの図表読み取りは図表の内容を完全に理解する必要はなく、設問から先に目を通し必要分だけ訳すのがコツというのは例年通りだが、問1の完答問題は全体をきちんとチェックしないと抜けてしまいそう。問3の英作は昨年同様にさほど難しくなく書ける内容だった。
Bの長文は内容が昨年より少し読みにくくなっていたが、すべての文を訳せなくとも内容の推測はそこまで難しくなかった。話の流れがなんとなくわかれば問1.問2ともに選択肢は選びやすい。問3の記述は設問の文章の訳がうまく取りにくいのと、本文のどこを参考にすると正答を導けるのかが判断しにくく得点しづらい。
Cの長文は中3の後半で習うような関係代名詞などの難しい文法を用いた文が多用されており、正確に訳そうとすると難しい文も多い。少し読みにくいと感じた生徒さんも多そうだが、細かいことを気にせずなんとなく訳していても話は理解できる。設問はそこまで難しいものではなかったが、話の流れがつかみ切れていないと正答は難しかっただろう。
第4問は自由英作文。配点は12点。
(1)は設問の意図をうまく理解できずに何を書いて良いかわからなかった生徒さんは多そう。
(2)は前後の文が訳せていればどんな接続語を入れるかわかったはず。
(3)は24語以上の自由英作で、デジタル卒業アルバムでできることを2つ述べるというもの。ヒントとなるイラストに音楽が流れているものを見ると1つは考えやすいが、もう一つは自分で考える必要があり、その内容を英作してなおかつ24語以上にするのは苦労した生徒さんが多いだろう。
英語全体の難易度としては、昨年と同程度か少し難しいかという内容。
特にリスニングは昨年・一昨年同様に聞いてすぐ処理するような能力が求められた。聞き慣れておくのは必須といえる。今後は英検対策のリスニングCDを用いるなどでの訓練は必須となるだろう。
いかがでしたか?
特に次期受験生の方は、限られた時間のなかで、これまでの知識を活かしながらそれを本番で使えるように、最新入試傾向をふまえての実戦力をつけていかなければなりません。
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