2020年3月4日
≪札幌≫『2020公立高校入試問題出題分析(国語)』家庭教師のトライ
中3受験生のみなさん、本当に受験おつかれさまでした。
家庭教師&個別教室のトライ北海道グループ教務委員会【担当″トライさん″神山】から、
2020年3月4日(水)に行われました『北海道公立高校入試問題』の出題分析【国語編】をお送りします。
【国語】
難易度…標準・裁量とも平年並み。
標準問題の第1問は例年通りの小問集合。文法問題がここに組み込まれるのも例年通り。難易度は易しく例年通りと言えるが、短めの読解問題における記述式問題の制限字数が増加。記述式問題の制限字数は年々増加傾向にあるため、今後も記述の対策は必須。
標準問題の第2問(裁量問題の第1問)は熟語の構成や漢字の問題と、アンケート結果を参考にして発言内容について考えさせる問題。昨年に配点が大きく増加し8点となった字数制限なしの問題は、今年は5点に減少。書くべき内容も易しく簡単に得点ができるが、書くべきことが少なくて大丈夫なのか不安になって書きすぎた生徒さんはいるかもしれない。字数制限なしの問題の配点が減少した代わりに20字程度の記述問題が追加されたが、資料を読み取れば容易に正答できる。合わせた難易度は昨年までとさほど差はないが、記述の内容が迷いにくくなっているため時間は短縮できただろう。
標準問題の第3問(裁量問題の第2問)は小説。文章量が特に多いわけではなく、設問の難易度は易しめ。問1の書き抜きのポイントは見つけやすく、問2の25字~40字で2つの記述を書かせる問題も参考にするところが固まっていて見つけやすい。昨年よりはやや易しくなったと言えるだろう。
裁量問題の第3問は論説文。漢字は易しく答えやすい。文の内容は「ステレオタイプ」「スキーマ」など聞き覚えのない語も混ざり、昨年より全体的に読みにくくなっている。今年も長文記述の問題は1問だが、制限字数が55字から80字に大きく増加。参照すべきポイントが見つけられればまとめることは難しくないが、前述の通りに内容が読みにくいため苦戦した生徒さんが多そう。本文中から適した箇所を抜き出したり、内容をまとめたりという問題は難易度が低めで得点しやすい。全体として根本的な文章読解力が求められる傾向はこのところ続いており、今後も読解力の強化は必須と言えるだろう。
標準問題・裁量問題に共通の第4問は古典。長歌からの出題というのは珍しかった。歌の内容を理解するのが難しく、設問もわかりにくい。例年よりも難易度が高く苦戦した生徒さんも多かっただろう。
全体として、出題傾向は標準問題・裁量共通とも大きな変化は無く、近年の傾向通り「記述力」「表現力」に重きを置くようになっているが、裁量問題ではこれまで以上に根本的な読解力も含めた総合力が問われるようになった。
標準問題は第1問~第3問がやや易しくなったが第4問の古文が難しく、総合すると昨年同等で標準的な難易度。 裁量問題はやや易しかった昨年と比べ、第3問と第4問がやや取りにくくなった分だけ若干の難化。標準的な難易度に戻ったと言えるだろう。
特に次期受験生の方は、限られた時間のなかで、これまでの知識を活かしながらそれを本番で使えるように、最新入試傾向をふまえての実戦力を身につけていかなければなりません。
さあ希望溢れる春です!合格のための現学年の総復習・新学年の予習、日々の勉強習慣付けなど、 特に新中3生の方は来年の入試・合格へ向けての新たな第一歩を踏み出していきましょう! トライでは「自学力」を高め、そうした「実戦力」へ導く教師たち・指導方法が整っています。
学習無料相談・学力無料分析(AIを使った学習)は、家庭教師&個別教室のトライ:0120-555-202(9:00₋23:00 土日祝も受付)までお気軽にお問い合わせください。
『トライ北海道札幌ブログで最新合格体験談・成績UP実例発信中!』
フォームでのお問い合わせはこちらからどうぞ。