こんにちは、家庭教師のトライ新潟校です。

11月も半ばを過ぎ、今年も残すところあと40日あまりとなりました。
高校受験を控えた皆さん、そろそろ自分の目標とする志望校が定まってきたのではないでしょうか。
今日は志望校が決まったらぜひ一度チェックしてほしい倍率についてお話します。

「倍率」ってなんだろう？

倍率とは「ある数が基準となる数の何倍になるかを表わす数」のこと。
とくに受験では「募集人数に対してどれだけの志願者がいるかを数値化したもの」を倍率（志願倍率）と言います。

志願倍率は（志願者数）÷（募集人員）で算出します。
たとえばある高校が来年度の新入生を100人募集していたとします。
それに対して志願者が「A：80人の場合」と「B：120人の場合」、それぞれの倍率は以下のようになります。

	募集人数	志願者数	計算式	倍率
A B	100人 100人	80人 120人	80÷100＝0.8 120÷100＝1.2	0.8倍 1.2倍

倍率を見るときのポイント①　

倍率＝難易度ではない！

上で示したとおり、同じ高校でも志願者数が変われば倍率も変わります。
倍率が高い＝難しい、倍率が低い＝簡単と考えてしまう人もいるかも知れませんが、それは大きな間違い！
倍率が変わることで変動するとしたら、それは「難易度」ではなく「最低合格ライン（ボーダーライン）」です。
高倍率になるとボーダーラインが引き上がることがあります。
この場合、難易度が上がったと感じるのはボーダーライン付近の当落線上受験者です。
ボーダーラインを十分に越えられていれば、その影響は受けません。
逆に、倍率が1.0倍未満（志願者が募集人数に達していない）でも、高校が求める最低合格ラインに達していなければ不合格になる場合もあり、必ずしも最低合格ラインが下がるわけではありません。
倍率の高い低いに惑わされず、入試当日にしっかり最低合格ラインを越えられるだけの学力を身に付けましょう！

倍率を見るときのポイント②

倍率は前年だけではなく過去3年分の推移をみる！

倍率には1年おきに上がったり下がったりする現象「隔年現象」が見られることがあります。
これは受験生心理によるもので、前年倍率が高かった学校は敬遠されやすく、
逆に倍率が低かった学校は志願者が集中しやすくなるためです。
現時点では実際に自分が受験するときの倍率はわかりませんが予想をすることはできます。
今年の倍率がどうなりそうか？　予想する時は前年だけではなく、過去3年分の推移から傾向を読み取りましょう！

志望校の「倍率」をチェックしよう！

本ブログでは今日から4回に分けて新潟県内公立高校の過去3年分の倍率推移をご紹介します。
自分の志望校の倍率がどのように推移しているのか、ぜひチェックしてみてください！

新潟県内公立高校の倍率推移
（上越エリア）

高校名	学科	募集人数	倍率（R2年度）	倍率（R3年度）	倍率（R4年度）
高田高校	普通科 理数科	200 40	1.05 1.77	▼1.03 ▼1.17	△1.16 ▼1.02
高田北城高校	普通科 生活文化科	200 40	1.14 1.22	▼1.11 ▼1.20	△1.12 ▼1.15
高田農業高校	農業科	160	1.24	△1.29	▼1.06
高田商業高校	総合ﾋﾞｼﾞﾈｽ科	160	1.18	△1.26	▼0.98
新井高校	総合学科	160	1.17	△1.24	▼1.14
久比岐高校	普通科	40	0.93	▼0.38	△0.90
有恒高校	普通科	40	0.85	▼0.58	△0.68
上越総合技術高校	工業科	200	1.23	▼1.15	▼1.06
糸魚川高校	普通科	120	0.73	△0.92	▼0.89
糸魚川白嶺高校	総合学科	120	0.78	△0.86	▼0.85
海洋高校	水産科	80	1.00	▼0.83	△1.10

（△前年比増　▼前年比減）

次回は中越エリアの倍率推移をご紹介します！

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