教育プランナーブログ

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埼玉県の高校入試制度では、偏差値をアップさせるだけでは志望校の合格を確実にすることはできません。

また、みなさんもご承知の通り、今年度から入試制度が変更となります。

大きな変更点は、①前期・後期の2回の募集から、全学科1回の募集になること。②志願先変更期間を2回設けること。この2点です。合格者の選抜に関しては、昨年同様に行われます。

 

昨年度の入試でも、模試ではいつも合格安全圏にいて、本番の入試でも力を出し切った生徒さんが不合格になったケースが多くありました。一方で、模試では中々合格圏に入れず、本番の入試で失敗してしまった生徒が合格したケースもありました。

この傾向は、今年も続くと考えられます。

 

なぜ、このようなことが起こるのか。

そして、失敗しない受験勉強をすすめるためにはどうすればいいのか。

次のことを参考にしてください。

 

本年度も合格者の選抜の仕方は変わりませんので、第1次選抜を例に説明します。

選抜の基本は、学力検査(500点)と調査書(学習の記録の得点、特別活動の記録、その他の得点)の合計点で行われます。

ここでは、分かりやすくするために、学力検査(500点)と調査書の中の学習の記録の合計で説明します。

 

Aさんは、学校でも国数英理社は良い成績だが、その他は、2と3しかない生徒。

学力検査で300点。内申が9教科の合計が、中1が33、中2が30、中3が32。

Bさんは、苦手教科の成績が著しく悪い生徒。

学力検査で280点。内申が9教科の合計が、中1が35、中2が33、中3が34。

Cさんは、得意教科もないが、苦手教科もなく、内申が平均して良い生徒。

学力検査で260点。内申が9教科の合計が、中1が35、中2が36、中3が37。

 

学力検査の得点だけで選抜するのであれば、Aさんが圧倒的に有利になります。

ただし調査書の内申点が選抜に大きく影響を与えます。

 

実は、選抜において学力検査の得点と調査書の得点に、各高校で4/6から6/4の範囲の数値を決め、選抜の得点にしています。ここでは、学力検査は5/5(1倍)、調査書は6/4(1.5倍)で計算します。また、調査書の学年による比率を1:2:3で計算します。

 

Aさんの調査書の得点は、(33×1+30×2+32×3)×6/4=283.5(四捨五入し284点)

Bさんの調査書の得点は、(35×1+33×2+34×3)×6/4=304.5(四捨五入し305点)

Cさんの調査書の得点は、(35×1+36×2+37×3)×6/4=327点

学力検査と調査書の合計は以下のようになります。

Aさんは、学力検査300点+調査書284点=584点

Bさんは、学力検査280点+調査書305点=585点

Cさんは、学力検査260点+調査書327点=587点

 

上記のケースでは、実はCさんが合格に一番近い生徒になってしまうのです。Aさんは、Cさんより40点も多く得点できる力を持ちながら、不合格に一番近い生徒になるのです。

40点と言えば、偏差値に換算すると5程度になります。言いかえれば、偏差値55のAさんよりも偏差値50のCさんが、入試本番で合格をつかむ可能性が生まれるのです。

実際の選考には、調査書の特別活動の記録として、生徒会活動や部活動の結果、その他の項目の得点として、取得資格やボランティア活動や出席状況まで得点化され、合格者を選抜しますので、例えば学力検査の得点が240点程の生徒でも合格に一番近くなる場合も出てきます。

 

高校入試のサクセスストーリーに大切なことは、学力検査の5教科以外の実技4教科の取り組み方や、その評価が合格を大きく左右することを早い段階で知り、その対応をすることです。

家庭教師のトライでは、最新の入試情報に基づきお子様に合わせて的確なアドバイスを行なっております。

受験に向けてどうやって計画を立てればいいかわからない方は、トライまでご相談ください!

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