2011年4月19日
関連付け学習①
3月4月に学習相談を行った生徒さんで「暗記物が苦手」「一度覚えてもすぐに忘れてしまう」というご相談を数多く頂きました。
生徒さんによって「漢字」であったり「英単語」や「地理・歴史」など様々ですが、共通していた問題点は、丸暗記をしようとしている事でした。
丸暗記で物事を覚えてもある程度の時間が経てば忘れてしまいます。忘れないためには徹底的な繰り返しが必要になります。(掛け算の九九は徹底した繰り返しの賜物です。)
しかし、学年が上がるにつれて覚えなければならないことが多くなり、同時に脳の記憶のメカニズムも、丸暗記から関連付けをしながらの理解に変化していきます。変化に合わせて勉強のやり方も変えていかなければなりません。
今回は関連付けをしながらの漢字の覚え方についてアドバイスをしたいと思います。
【漢字の意味を考えながら勉強する】
一文字、一文字の持つ意味を考えながら、「へん」や「つくり」の持つ意味を意識しながら覚えるようにします。同じ「へん」を持つ漢字は共通した特徴があります。たとえば「さんずい」は水に関係する漢字、「にくづき」は体に関係する漢字であることがほとんどです。これらの関係や意味を意識しながら書き取りをしていくようにしましょう。
【熟語は文字の組み合わせでの意味を理解しながら勉強する】
熟語の場合は、「それぞれ意味をもった漢字の組み合わせで対称の漢字を組合わせるもの(左右)」や「動作の説明になるもの(挙手)」などがあります。一つずつの意味を理解しながら、熟語として組み合わさった意味も合わせて考えることが重要になります。
【同じ漢字を使った別の熟語も考えながら勉強する】
「体操」を学んだ際には「操」を使った熟語は無いかも考えてみましょう。「そう」の音では中々見つからないかもしれません。そこで訓読み「操る」から意味を考えてみると見つかるかも知れません。操作、操縦などがありますね。
このように一つの言葉から一つの意味を覚えるのではなく、色々と派生して覚えていく事が重要になります。この学習の利点は漢字を覚えるだけでなく語彙の数を増やすことにもつながります。出来るだけ辞書などを引きながら(脱線してもOKです)ゲーム感覚で新しい知識を身につけていきましょう。