2011年9月18日
『岩手県高校入試 一般入学者選抜 理科③生物の傾向と対策』
◇生物
1. 出題傾向
平成23年度岩手県高校入試では、第4問でヒトの体の仕組みの問題。
第7問で植物のしくみが出題されました。第7問は、物理・化学分野との複合問題となっています。
第4問は、実験の結果と資料の読みとり問題となっています。
第4問の(1)と(3)が選択問題。(2)が記述式。(4)が計算が必要となる問題。
第7問の(1)が記述式と、設問形式もバランス良く出題されています。
「平成23年度 岩手県高校入試問題」
第4問 消化と血液の循環について調べるため、次のような実験と資料収集を行いました。
これについて、あとの(1)~(4)に答えなさい。
実験2 ⑤ ある人の安静時の脈拍数を調べると、1分間に60回であった。
資料2 ⑥ 実験2で脈拍数を調べた人の全血液量は4500㎤で、心臓から1回の拍動で送りだされる血液量は75㎤と考えられる。
(4) ⑤と⑥から、この場合、心臓から送りだされた血液がからだをひとまわりし、再び心臓にもどるまでにかかる時間は、いくらになると考えられますか。適当な単位をつけて数字で書きなさい。
<解答>
全血液量4500㎤を、心臓から1回の拍動で送りだされる血液量75㎤で割れば、脈拍数が出せます。
計算すると60回だと分かります。⑤から60回の脈拍にかかる時間が1分間だとわかります。
資料を良く読めば、簡単な計算で導きだせますので、落ち着いて読み解くことがポイントとなっています。
2. 来年度の予想
ヒトの体のしくみは、過去5年間毎年出題されています。次回も出題される事が予想されます。
実験の結果と資料の読みとり問題も間違いなく出題されるでしょう。
3. 対策
教科書の内容が分かれば解ける問題ですので、授業で習った事、教科書の内容はしっかりと理解しておく必要があります。
資料の読み取りは、勘違いを起こしやすいので、慌てずに読み取ることが大切です。
普段の学習から、資料読み取り問題に取り組み、慣れておくことが大事でしょう。