2012年9月27日
熊本県 高校入試 社会シリーズ(第3回)~政治~
熊本県高校入試シリーズ、今回は政治の分野についてお届けします。
熊本県公立高校入試において、政治分野の問題は過去に多数の出題があります。
また、政治問題と関係が深い、人権に関する問題も頻出単元ですので注意が必要です。
今回は過去の出題傾向から、注意すべき設問についてまとめていきます。
■国連に関する問題
「安全保障理事会」という言葉を書かせる問題や、拒否権についての説明、
PKOの活動内容、国連に加盟した地域の移り変わりをグラフに表し読み取らせる問題等、
多彩な内容での出題があります。
「国連関係(前身は国際連盟)」として覚えておくべき事は、
・1945年10月(第二次世界大戦後)に発足
・本部はニューヨーク
・5大国に拒否権が与えられている
最低限、以上の内容を押さえ、主な組織や安全保障理事会、平和維持活動について
まとめて理解する必要があります。
■権利に関する問題
・自由権・・・国家が国民から奪ってはいけない権利。
「精神の自由」「身体の自由」「経済活動の自由」がある。
・社会権・・・国家が国民に積極的に与えなければならない権利。
1919年のワイマール憲法で初めて明記。憲法25条の
「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」という生存権の内容は、
社会権の根本的な考え方を表しているので理解しておきましょう。
以上の様な人権に関する問題は、頻出となっています。
その他に注意しておくべき内容は、裁判や裁判員制度に関する問題、衆議院議員や、
参議院議員の定数・選挙方法・国会の種類等です。また、
平成24年度に熊本市が政令指定都市に移行しています。
そこから「地方自治体」に関する出題がある事が予測されますので、
地方自治体の働きについても確実に押さえておきましょう。
政治の分野は一見難解に思えますが、範囲は狭く出題傾向も絞りやすいので、
得点しやすい分野だと言えます。出題形式も知識を問う問題がほとんどで、
知っているか知らないかだけの差で点数に開きが出てしまいます。
理解し辛く、暗記が多少煩わしい部分もありますが、敬遠せずに取り組んで下さい。