2011年9月20日
三重県公立高校入試後期選抜 【理科】④<物理>傾向と対策
三重県公立高校入試の傾向と対策、今回は理科の物理領域についてです。
物理領域は、
1.光・音、2.力・圧力、3.電流と磁界、4.運動とエネルギー
に分けられます。
≪出題傾向・配点≫
平成18年度
・光の問題(5点)
凸レンズによる像のでき方を調べる基本的な実験の出題。人の目との関係など。問1~3(H21年度に同様の問題が出題)
・運動とエネルギーの問題(8点)
勾配のあるレール上を球が運動するようすを調べる問題。運動エネルギーと位置エネルギー、等速直線運動など。問1~5(H20年度に類似問題が出題)
平成19年度
・電気の問題(5点)
電球を並列にした回路が図示され、電流計・電圧計のつなぎ方、電気抵抗、電球の明るさを求める問題。オームの法則を使う計算問題、端子のつなぎ方。直列と並列のつなぎ方をしっかり覚える。問1~6(H20.21年度に類似問題が出題)
平成20年度
・運動とエネルギーの問題(5点)
水平な台の球を押して球の運動を調べる実験の問題。等速直線運動、慣性の法則。問1~4(H18年度に類似問題が出題)
・電気の問題(8点)
①直流電源装置に抵抗器と電流計と電圧計が図示。電流と抵抗を求める計算問題。オームの法則。問1。
②棒磁石をコイルに近づけた時に誘導される現象の実験の問題。電磁誘導・磁界の変化・磁界の向きなど。フレミング左手の法則を公式だけでなく計算問題に慣れておくこと。問2~5。
平成21年度
・光の問題(5点)
凸レンズによってできる像を調べる実験の問題。光の進み方と像の向きと大きさなどしっかり練習して覚える。問1~4(平18年度に同様の問題が出題)
・電気の問題(8点)
回路を流れる電流、電圧計から電圧の大きさを調べる実験。検流計の端子の読み取り方、直列回路と並列回路による抵抗値の違い。消費電力の計算。問1~5(H21年度に類似問題が出題)
平成22年度
・音の問題(4点)
音の伝わり方、音速の求め方、振幅の大小。
・電気と磁石の問題(9点)
H23年度に類似問題が出題
平成23年度
・電気と磁石の問題(4点)
コイルと棒磁石をつないだ実験装置が図示され、コイル内の棒磁石を上下に動かした時に生じる電流、逆に固定した棒磁石にコイルを入れた時に生じる電流の問題。問1~3(H20年度と22年度に類似問題が出題)
・運動とエネルギーの問題(9点)
ばねばかりと動滑車とモーターを使った実験の問題。仕事率、力の大きさ(N)、動滑車。問1~4今年度初めての出題。
◆学習のポイント・アドバイス
理科全般に共通することですが、広範囲の知識と応用が必要とされるので、自分で独自のノートを作成しておくことを推奨します。物理は特に教科書によく出てくる実験や観察が大切で出題率も高いです。