2011年9月17日
三重県公立高校入試後期選抜 【理科】②<生物>傾向と対策
三重県公立高校入試の傾向と対策、今回は理科・生物領域についてです。
理科の問題数は他の科目と比べても最も多く、幅広い学習と知識が必要です。
毎年平均8~9問の出題があります。
生物領域は、植物、動物、生物の細胞と生殖、生物どうしのつながり(食物連鎖)に分別されますが、顕微鏡観察が複合問題としてよく出題される傾向があります。
生物分野であっても、化学(例:光合成の化学反応など)、物理(例:顕微鏡の操作とレンズなど)との融合問題として出題される傾向があります。
<H18年度>
ⅰ.脊椎動物に関する問題。
①~③の3問が出題。配点4点。哺乳類とそれ以外を分ける問題。恒温動物と変温動物の特徴。
ⅱ.植物の光合成(二酸化炭素の発生と石灰水との反応)と生物どうしのつながり(食物連鎖)に関する問題。
①~⑤の5問が出題。配点8点。
無機物から有機物を生産すること。生産者と消費者、顕微鏡での観察と倍率など広範囲の問題。
<H19年度>
植物(アブラナ)の花のつくりと分類に関する問題。配点4点。
①~④の4問が出題。やく・子房・種子・被子植物(双子葉・単子葉)・裸子植物など。
<H20年度>
ⅰ.植物(ツバキ)の葉の断面を顕微鏡で観察する実験の問題。
①~④の4問が出題。配点4点。
ⅱ.動物(ヒメダカ)の尾ビレと人の血液の循環を顕微鏡で観察する問題。
①~⑥の6問が出題。配点8点。ヘモグロビンを含む赤血球・血しょう・毛細血管・静脈の弁の働きなど。
<H21年度>
ⅰ.脊椎動物の特徴と分類に関する問題。
①~③の3問が出題。配点4点。胎生・恒温動物・変温動物・陸上動物・水中動物。
ⅱ細胞のつくりと細胞分裂と顕微鏡観察に関する問題。
①~⑤の5問。配点8点。
対物レンズの倍率・デンプンとヨウ素液・酢酸オルセイン溶液での染色・細胞壁は動物細胞には無い・染色体の分裂。
<H22年度>
ⅰ.動物と消化に関する問題。
①~③の3問。配点4点。
唾液中のアミラーゼはデンプンを糖に分解(消化)・糖の存在はべネジクト液が赤褐色に変色することで確認できる。
ⅱ.植物の体のつくりに関する問題。
①~⑥の6題が出題。配点8点。
H19年度の問題と類似。胚珠・子房・種子・被子植物・裸子植物・葉脈・双子葉植物・主根・側根・蒸散・気孔などしっかり覚える。
<H23年度>
ⅰ.顕微鏡で水中生物を観察する実験の問題。
①~③の4題。配点4点。顕微鏡の視野と人の目のひとみの関係など。
ⅱ.植物の細胞と生殖の問題。
①~③の3題。配点8点。
ホウセンカの花粉を用いてその子孫の残し方を実験する問題。
受粉から芽生えまでの様子・花粉がでる部分・染色体の数・精細胞・卵細胞などの語句と意味
■学習のポイント・アドバイス
理科はどの分野であっても、まんべんなく出題され、特に生物は他の単元との融合問題が出題されすい。それぞれの内容の基本的な知識と語句の意味を理解すること。教科書、参考書などを自分でわかりやすく簡単にまとめて、自分独自のノートを作成することを推奨します。