2011年9月25日
三重県公立高校入試後期選抜 【社会】②<地理>傾向と対策
三重県公立高校の傾向と対策、今回は社会・地理についてです。
①出題数
大問5題中2題が地理分野からの出題。
平成23年度入試から総合問題が出題されているため大問1題が地理単独問題でもう1題が歴史との融合問題となっています。
②問題傾向
平成19年度入試から22年度まで4年連続、大問1題目に世界地図からの読み取り問題が出されています。緯線と経線が垂直に交わるメルカトル図法によって描かれた地図を採用しています。高緯度になるにつれ距離や面積が不正確になるため、目測で「近い、遠い」や「広い、狭い」が測れないことを利用した問題が出題されます。例えば、ある地点から実際の距離が最も近い地点を選択させるものや陸と海の面積比を問うものが出題されています。
また、雨温図によって都市や気候を選択させるものも過去5年で2回出題されています。
平成23年度入試の変更点として、参考資料が世界全体の地図だったのが大陸やその一部の拡大地図になったことが挙げられます。また、総合問題が初めて出題されたことも大きな変化と言えるでしょう。発掘された石器がどの都道府県に位置するかを問うなど歴史と地理の融合問題が出題されています。
③配点
世界地理 6題/9点
日本地理 6題/9点
合計18点の配点が定着しています。
記述問題が2点、選択問題が1点の配点となっています。
④対策
教科書レベルを超える問題は出ないので、3年間のまとめ問題集(新研究など)を教科書を使いながら周辺の知識も入れていきましょう。教科書は隅々まで目を通しておきましょう。地理が苦手で、イメージがわかないから覚えにくいという人は資料集と地図帳を活用するとよいです。また、記述式問題の対策として、語句の内容を家庭教師に口頭で説明することも非常に効果的です。記述式の問題はわかったつもりになることが多いため本当に理解できているかチェックしてもらうと本番でも力を発揮できます。