教育プランナーブログ

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今回はノートのとり方について、考えてみましょう。

 

突然ですが、勉強における「錯覚」は、大変に効率を下げかねません。

そして今回のテーマである『ノートを取る』という行為は、錯覚しやすいもののひとつなのです!

 

ノートの取り方についての錯覚の例をお話します。

 

あるお子様が、「私は時間をかけて勉強を頑張ってもできるようにならない」と落ち込んでいました。

そのお子様のノートは、授業中に黒板を写したものでしたが、すばらしく美しかったです。

丁寧な字、定規やコンパスで描かれた図、色鉛筆で色もつけていました。

しかし、テストではその単元が0点だったのです。

 

生徒さんご本人にすれば、ノートを完成させた達成感を得たことでしょう。

達成感は、脳内にドーパミンを放出し、意欲へと結び付く、非常に重要な要素です。

 

しかし「ノートを取ること」が目的化してしまうと、何時間机に向かい「勉強」したつもりでも、

テストの答案は0点という結果になりかねません。

 

先の生徒さんは、「勉強」したのにできなかったのではありません。

よく生徒さんが口にする、「自分は頭が悪い」わけでも決してありません。

 

ノートをきれいに書くことを「勉強した」と錯覚してしまったのです。

 

 

そのお子様は、机に向かい、椅子に座り、がんばりました。

だからこそ、一生懸命がんばった時間を、結果として結びつけてあげたい、

努力は結果に現れることを喜びと感じてほしいと思います。

 

そのためには「錯覚」から抜け出すことが必要です。

もちろん、ノートを書くことは、記憶を定着させるために大変効果的です。

ただ、やり方を間違えれば、何度ノートを書いても記憶は脳に定着しないのです。

 

お勧めの方法のひとつは、ノートから一度目を離して、アウトプットの練習をすることです。

自分の作ったノートを閉じ、真っ白なノートに、内容をもう一度書いてみましょう。

これが意外と難しいのです。ここで「錯覚」を実感します。

ノートから目を離してはじめて、「自分の脳に記憶をする」必要性を実感できます。

 

試験会場で頼れるものは、ノートではなく、自分の脳だけです。

まず授業の内容をとにかくメモしておく、それはもちろん欠かせません。

しかし大切なのは、それで満足をしないこと。自分の脳にメモすることを意識して勉強しましょう。

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