2011年10月13日
長野県中学入試 志望校選びのポイント
今月は長野県の中学入試についてお伝えしていきます。
第1回目となる今回は『志望校選びのポイント』です。
まずは、長野県内の、入試がある主な中学校をご覧ください↓
【公立中高一貫校】 屋代附属中(千曲市)
【私立中高一貫校】 佐久長聖中(佐久市)、長野清泉女学院中(長野市)、松本秀峰中(松本市)
【私立小中高一貫校】 長野日大中(長野市)
【国立小中一貫校】 信大附属長野中、信大附属松本中
【私立小中一貫校】 才教学園中(松本市)
私立中学は、10年前までは佐久長聖中しかありませんでした。
しかし長野県でもここ数年で学校が増え、来年度からは公立中高一貫校の屋代附属中が新たに加わります。
それによりお子さま達の選択肢も増えました。それぞれどの学校にも特長がありますので、
どの学校がお子さまの性格やご家庭の希望に一番適しているのかを見極めることが最も重要です。
それでは志望校を選ぶ際のポイントです。
① 国公立 か 私立 どちらを選択するか
ご存じのとおり国公立と私立では学費が大きく異なります。国公立は地元の公立中とほとんど変わりません。
それに比べると私立は高くなりますが、学校の設備やサービスは公立よりも充実しており、
環境面においては一般的に私立の学校の方が安定しています。
② 公立中高一貫校 と 私立中高一貫校 どちらを選択するか
一般的に私立中高一貫校は、高校単元を中学校のうちから前倒しして授業を行い、高校3年の1年間は
浪人生のように大学受験対策に集中します。一方で公立中高一貫校は、中学3年間は中学単元の授業を行い、
高校に入ってから高校分野の授業がスタートします。
公立と私立を比較するときは、先で述べた学費面の違いがクローズアップされがちですが、
本質としては授業の進め方(進度)に大きな違いがあります。
それでは『公立中高一貫校と一般的な公立中学校では何が違うか』というと、それは学習の『進度』ではなく、『深度』です。
屋代附属中もそうですが、各教科において発展レベル問題まで授業を行います。
高校入試問題が標準レベル、あるいは応用レベルと位置付けられていますので、それ以上のレベルの問題を
中学1年から各教科・各単元解いていくことになります。
難関大学突破のために、難問を解くための力を中高6年間でしっかり身につけようというのが目的です。
東大や京大、医学部などの難関大学・学部への進学を視野に入れられている方は、
やはり中高一貫校をお薦めいたします。
③ 小中一貫校 と 中高一貫校 の違いをおさえること
これは高校入試があるかないかが大きな違いです。大学進学まで考えている場合は、
中高一貫校の方が一見すると良さそうですが、そうとも限りません。
高校受験をして、長野高校や松本深志高校などの公立トップ校に進学し、
東大や医学部などの難関大学を目指すのも一つの方法です。
現に小中一貫校の信大附属中や才教学園中は、長野校や松本深志高校の合格者数で
他の公立中を圧倒しています。
最初にお伝えしたとおり、どれが一番良いというのはありません。どの学校の特色が一番適しているかがポイントです。
第2回目は長野県中学受験の動向・形式・流れをお伝えいたします。