2014年6月2日
長野県 志望校の決め方
今回は、志望校の決め方についてお話をします。
高校受験を例に挙げてお話せさせていただきます。
◎志望校は偏差値だけで決めていい?
長野県の公立高校後期入試では、5教科500点満点の入学試験が実施されて「合否」が決められます。
合否の目安として、この高校は何点ぐらい取れば合格可能ラインなのかという「合格ボーダー」
(あくまで調査上のもので公表されているわけではありません)や「偏差値」があります。
それらと今の自分の学力とを照らし合わせて志望校を決めるのも一つの方法ですが、
必ずしもそれだけが正しい決め方ではありません。
まず、「自分がどこへ行きたいか」を大切にしてください。
たとえば、部活で「吹奏楽」をやっていて高校でも吹奏楽を続けたい、
だから全国大会の実績もある○○高校に行きたい!
もしくは、あそこの学校の制服がかっこいい!私服で自由な校風に憧れる!
そういう理由で決めるのもいいでしょう。
単に「偏差値」だけでの学校選びではなく、早い段階から、周りの人に話を聞いたり、
気になった学校の文化祭に行ってみたり、受験生はこれから学校説明会や体験入学も行われますので、
面倒くさがらずに積極的に学校の情報を集めるようにしましょう。
そうやっていろんな学校のことを見聞きして、「ここだ」という学校が見つかったら、
その高校に入るためには自分の学力をどのくらい伸ばさなければいけないかを調べます。
更に、学力をそれだけ伸ばすためには何をどのように学習すればよいかという計画を立てていくのです。
あくまで偏差値は志望校合格のための目安であって、
偏差値だけを基準に志望校を決めることはお勧めしません。
自分が行きたいと思える学校を見つけることを大切にしてください。
トライさんは様々なご家庭を訪問させて頂き、多くの生徒と出会うのですが、
やはり「どこに行きたいかわからない、決まっていない」では、その先の話が進みません。
自分の進路や将来について迷う事は必要なことです。
しかし、受験の時期が迫っても、ぽかーんとして何も考えず、
「そのうち誰かが決めてくれる」というスタンスでは、もし受験校を決めたとしても
その先、目的意識を持って勉強に臨むことができません。
志望校を決めることは、あなたの将来を決めるための第一歩です。
人任せにせず、自分で迷って自分で選んでほしいと思います。
◎長野県の高校受験制度について
入学試験制度に関しては、年度によって変化しますので確認と注意が要ります。
公立高校に関しては現在「前期試験」と「後期試験」制度があります。
この「前期試験」と「後期試験」は、全ての高校で行われるわけではありません。
傾向として、進学校と言われる学校では「後期試験」のみという事が多いですが、
市立長野高校では「前期試験」と「後期試験」の両方を実施しています。
「前期試験」では、日頃の学業成績、いわゆる内申点や、部活動などの抜きん出た実績などをもとにした
評価と、面接などが実施されます。自己推薦とも呼ばれ、その名の通り希望すれば受けられるのですが、
事前に担任の先生などに相談してみましょう。
ちなみに、「前期」で受けて学校が仮にだめだったとしても、もう一度「後期」で受ける事も出来ます。
つまり2度チャンスがあるという事です。
前期で「不合格」とされたところを再挑戦するというのは、強い意志と覚悟が必要になりますが、
今年トライでは、2度目のチャンスで見事希望校入学を果たした生徒さんもいます。
◎入試当日点と内申点の関係
「内申点」は、「成績表・通信簿」等でみられるような、日頃の学習状況を表したものです。
受験では日頃からの学習態度が大切になるということです。
今からでも「提出物」は必ず出しましょう。
「提出物」は、「出す」か「出さない」かだけです。
出来不出来は二の次にして、言い訳をせず、必ず提出するようにしてください。
一方、入試「当日点」は、入試本番一発勝負の代物です。
ただ一発勝負とはいえ、日頃の努力の成果がそこに現れるわけですから、
そこに向けて一生懸命取り組めばこわい事はありません。
高校入試における内申点と当日点の関係ですが、
学校によって「内申」縦軸を重視する学校と、「当日点」横軸を重視する学校があります。
これも公表されているわけではないのですが、
一般的に「進学校」と言われる学校は、「当日点」を重視する傾向にあります。
極端な言い方をしますと、内申がどれだけ低くても、当日の学力検査で500点満点をとれば
合格できると言うことです。
まずは志望校決め、今から合格を目指してスタートしましょう!