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2021年12月

ランドセル症候群という言葉をご存知でしょうか。


ランドセル症候群とは、自分の体に合わない大きさや重さのランドセルを背負ったまま長時間通学することによるココロとカラダの不調ことを言います。

具体的には小さな身体で3㎏以上あるランドセルを背負い通学することで、筋肉痛や肩こり、腰痛などの症状がでて、通学自体が憂鬱に感じる状態のことを言います。


実際、背負う荷物の重さは体重の10%以下が望ましいというアメリカの研究があり、

小学1年~3年生で考えると2.5㎏以下が望ましく、それ以上の重さで通学をしているとランドセル症候群になる危険が高まります!


しかし実際のランドセルの重さは小学校の教科が増えたことに加え年々ページ数が増え15年間で約2倍の重さ、平均すると約3.97㎏、大人が2ℓのペットボトルを6.4本分持った重さ、つまり3歳くらいの子供を抱えているくらいの重さと同じとなっています。


そのため全国の小学1~3年生にランドセルの重さについてのアンケートを行ったところ、3人に1人がランドセルが重いことが原因で通学を嫌がり、ランドセルを背負うことに伴う身体の痛みを訴えたことがあるという結果になりました。


ここで簡単なセルフチェックです。


1.毎日または時々、教科書やタブレットをすべて持ち帰っている。

2.ランドセル以外の荷物を毎日または時々、手提げ袋などで持ち運んでいる。

3.中身を入れたランドセルの重さが3㎏以上ある。

4.お子さまが登下校の際に荷物が多いことが原因で通学をつらく感じることがある。

5.ランドセルに荷物を無理やり詰め込む、中身が揺れるほど隙間ができるなど、荷物の入れ方を工夫していないことが多い。


3個以上当てはまった方は

壁に背中をつけてまっすぐ立ってもらい後頭部、肩甲骨、お尻、かかとの4点が壁にしっかりくっついているかチェックしてみてください。


くっついた場合はランドセル症候群の予備軍、くっつかない場合はランドセル症候群の可能性があります。


ランドセル症候群への対策


・背中側に荷物が行くように工夫して荷物を入れる。

重い荷物は背中側に密着させることで軽く感じられます!

・肩ベルトを成長に合わせ調節する。

ランドセルの背面が背中とぴったりくっつくように!

・チェストストラップを活用する。

体の後ろ側に偏っていた負荷を分散し体幹を安定させ肩への負担を軽減!


こまめにお子さまの状態をチェックしてランドセルの調節や荷物の入れ方の確認などを行ってみると良いと思います。


不登校児童は8年連続で増えています。

今は、その原因はいじめなどの人間関係だけでなく、さまざまな要因があります。

お子さんのSOSサインに早めに気づいてあげましょう。

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