教育プランナーブログ

各都道府県の経験豊富な教育プランナーが最新の教育情報や
お子さまの目標達成をサポートする情報を発信いたします。



センター試験とは、大学入試センターによって行われる全国統一の試験のことです。

日本の大学ほぼ全てが参加し、毎年全国の受験生が受験しています。

 

センター試験というと国公立大を狙う人のみが対象で、

私大を受ける人にはあまり関係ないという印象が強いようですが、これは大きな間違いです。

 

ほとんどの私立大ではセンター試験を利用した入試を行っており

科目数も私立大の試験科目、2~3科目で受験することができるのです。

 

また一般的にセンター利用入試は結果が一般入試に比べ早く出るため、

ここで合格を勝ち取ることができれば精神的に楽に一般の試験に臨むことができるでしょう。

 

国公立大受験生にとっても私大専願者にとってもセンター試験対策はとても重要な意味を持つのです。

 

センター試験は高校の教科書レベルの出題のみで構成されており、

平均得点率は6割前後になるように調整されています。

 

また過去問からの出題が解禁され、実際に出題されています。

 

このことから、一般の大学入試試験問題より難易度が低く、対策が取りやすい試験

ということができるでしょう。

 

一方で、求められる得点も比較的高く、狙う大学によって目標得点率は異なりますが

地方国立大やMARCHクラスであれば、5科目7科目で75%、3科目で85%程の得点が

求められます。

 

では、どのように対策していく必要があるのでしょうか?

 

ここでは文系科目(英語・国語・社会)の学習について解説していきます。

 

 

 

【国語】

国語は評論、物語、古文、漢文で構成され、それぞれ50点で合計200点満点です

私立大では評論、物語の現代文のみや、現代文と古文のみが採点対象になる場合もあるので

注意してください。

 

現代文ではあいまいな選択肢でひっかけるような悪問はほとんど見られず、

正確な読解が求められます。特に評論はその傾向が強く(物語文は近年悪問も見られる)、

しっかりとした対策が必要になります。

 

読解力というものは一朝一夕で身に着くものではないので、

なるべく早い時期から対策をする必要があります。

 

理想としては高校1年生の時点で高校レベルの語彙や漢字に慣れたいところです。

 

漢字語彙の問題は毎年必ず出題されるので、ここで落さないことは何より重要になってきます。

 

またセンター試験では高度に抽象的な文章(小林秀雄など哲学的命題を含むもの)も

出題されるので、その意味でも語彙対策は早い時期から始める必要があります。

 

そして2年生からは文章を書く練習を始めましょう。

最初は興味のある新聞記事の要約、感想などから始め、それを先生にチェックしてもらいましょう。

 

要約によって正確な読解力が、感想によって文章力がつき国語の総合力が身に着きます。

その国語の総合力がついた状態であれば、受験学年である高3年生になった際に

選択肢の吟味の仕方(全く書いてないことなのか、言いすぎなのか、言い換えなのか等)

学べばいいだけです。これは問題を解き、しっかり解きなおしをすることで身に付けましょう。

 

古文漢文に関しては、基本的な文法事項が出来ていれば問題ないような難易度ですが

古文は和歌や軍記物が流行したりと一定の傾向があるので注意が必要です。

 

古文に関しては必ずマスターしなければならないのは助動詞と敬語です。

高校1・2年で動詞の活用と助動詞を完成させ、受験学年では助詞と敬語を重点的に

取り組めるようにしましょう

 

古文読解で大切なのは主語がだれかをしっかりと把握することです。

これには助詞と敬語を正確に理解していることが欠かせません。

 

また平行して古文単語の暗記も始めましょう。語源に遡りながら学習すると

日本語の成り立ちも分かって楽しく学べます。

 

漢文はとにかく句法です。

句法をマスターする上で重要なのは音読です。何度も口に出して読むことで

漢文に特徴的なパターンをおさえましょう。

こうすれば、文法や内容一致の問題だけではなく、苦手とする受験生が多い、

返り点をつける問題も回答することが出来るでしょう。

 

伝奇物と呼ばれる現実にはあり得ないようなストーリのものもセンター試験で出題されることが

あるので慣れておく必要があるでしょう。

 

センター国語は時間的にタイトなので時間配分には気を配る必要があります。

 

解く順番は漢文からとよく言われますがこれは必ずしも全ての人に当てはまることではありません。

得意な科目から始めるべきだと思います。

 

 

【英語 リスニング】

英語は200点満点

発音、文法、並べ替え、会話文、状況把握、グラフ読み取り、状況一致、長文読解など

様々なパターンの出題が見られます。

 

そのため私立大学対策のような長文偏重の対策では対応できません。

また問題量も多いので、体力、時間との戦いになってくるでしょう。

 

ただでさえ他の科目に比べて必要な学習時間が多い英語ですから、

早め早めの対策がカギになってきます。

 

高校1年生の時点で基本的な文法事項を完成させ、2年生からは問題演習に入れるようにしましょう。

 

とはいってもこの段階で大学入試レベルが解ける必要は全くありません。

具体的には英検準2級から2級に挑戦してみましょう。

かなり似通った形式の問題もみられ、難易度的にもセンター試験に近いものです。

 

そして3年生からは夏までに単語構文の充実を図り、夏以降は演習を強化していきましょう。

 

やはり英語は語学ですので単語量が物をいいます。

 

センター試験では前後関係から推測している暇はありません。

また先ほども書いたとおりセンター試験はかなり特殊な形式ですので慣れが肝心です。

 

秋以降模試等が増えていきます。ここで演習量を増やすことで、

志望校への距離を正確に測ることが出来るようになります。

 

リスニングに関してですが、これは私立ではほとんど見られません。

また国公立二次でもごく一部の学校でしか実施されないので、

大多数の受験生はセンターの為だけにリスニング対策を行うことになると思います。

 

配点は50点で難易度の余り高くないものですが、何も対策せずに挑むのはさすがに危険です。

 

3年の夏以降一度過去問に挑戦してみて苦手なようでしたら対策をしましょう。

対策としては耳を慣らすことです。

リスニング専門の参考書があるのでそれに加えて、音読をお薦めします。

これによって母音と子音がくっつくネイティブ独特の発音が体感的に理解できるはずです。

 

 

【社会】

社会は世界史 日本史 地理 現代社会などから選んで受験します。

 

一般的に国公立の人は2科目、私大の人は1科目が必要です。

科目の決定は3年の春にはしているべきです。

 

ここで注意したいのは楽だからと理由で受験科目を決めないことです。

 

社会の配点はセンターですと100点ですが私大一般だと傾斜がかかっておらず、

重要度が低い科目とは言えません。

また、社会は高得点が狙える科目です。極める覚悟がある、自分が好きな科目を選んでください。

 

ここでは例として日本史について書いていきます。

 

日本史で重要なことは流れを理解することです。

何がいつ起きて、どう影響していったのか、この流れをおさえましょう。

 

大切なのは年号を覚えることではなく大まかな前後関係、流れなのです。

その後に分野時代別の勉強を進めていきます(文化史、北条氏関連、明治政治外交史など)。

 

これを夏までに一回完了させ、秋以降は問題演習に移っていきましょう。

 

センター試験は何度も同じような問題が出ます。ですから、過去問は全て解き

何度も間違ったところは関連するところへ戻り学習をしてください。

 

日本史は満点が狙える科目です。

またセンター試験の中では時間に余裕がある科目なので見直しもしっかりしてください。

 

 

センター試験でとにかく大切なのは基本的なことをいかに正確にスピーディーに

回答していくかということです。つまり精神状態、健康状態が極めて重要なのです。

 

万が一分からない問題が出でも動揺せず、自信を持つことが大切です。

本番で自信を持って試験に臨めるよう、体調にも気をつけて頑張ってください。

このページのトップに戻る

山梨県のブログトップページへ

全国のブログ一覧ページへ

授業料・資料請求など各種お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

0120-555-202 受付時間:9:00~23:00(土日・祝日も受付しております)

ホームページからのお問い合わせ

資料請求はこちら