2013年10月24日
山梨県 中学入試の傾向と対策~適性検査編~
こんにちは。家庭教師のトライ山梨本部です。
台風が過ぎ去ると同時に、寒さが増してきました。
季節の変わり目です。体調管理には気をつけてください。
さて、中学受験シリーズで国語・算数・理科・社会のそれぞれの対策の仕方をお送りしてきましたが、
今回は番外編として公立中高一貫校の入学試験として行われている、
適性検査についてお話ししようと思います。
まず、適性検査とは何かということからお話ししましょう。
一般的な私立の中学受験では知識や記憶重視の学力試験が行われます。
しかし公立中高一貫校の入学試験では適性検査と言って、
データや資料を基に自分の意図を相手に分かりやすく伝える力が問われます。
つまり、私立中学の入学試験では学校で習っていない知識や問題の解き方が問われ、
適性検査は学校で学習した知識を思考力や推理力・問題解決力などを用いて
総合的に使いこなせる能力が必要になるということです。
そして適性検査には問題文が長いという特徴があります。
長文を読む集中力とそれを読み込む力、それを伝える表現力が必要です。
ではどのような対策の方法をすれば良いのでしょうか。
まずは作文ですが、課題文を読み、筆者の言いたいことをまとめる要約問題と
課題文をベースにして自分の意見や経験を書くものがあります。
要約問題は普段から子供新聞や子供向けのコラムを読み、まとめるという訓練が必要です。
子供自身が選んだ内容で書かせることで興味や関心が深まり、
要約することにより慣れていきます。
意見を書く訓練としては、学校生活や習い事、家族旅行などでの体験を短い文にまとめておくことで、
いざ本番で文章を書きだす際のネタとなります。
要約問題にしても体験や意見を記述する問題どちらにしても日々の積み重ねが必要です。
塾や家庭教師の指導だけではなく、家庭で意識して取り組むことが大切でしょう。
そして算数対策です。
近年の傾向として、単純ですが計算に時間がかかる問題が増えているようです。
一か所でも計算ミスがあると不正解になってしまうので、より正確な計算力が求められます。
そして教科書に載っていることの理解が必要と上で述べましたが、
原理原則まで理解している必要があります。
たとえば三角形の面積はなぜ「底辺×高さ÷2」をするのかということを
きちんと説明できるかという部分まで理解が必要です。
さらに適性検査の特徴として、パズルやクイズのような問題が多く出されます。
適性検査専用の問題集を一冊用意して問題に慣れることが大切です。
山梨県で適性検査を実施する公立中高一貫校は北杜市立甲陵中学校のみです。
適性検査は傾向が特殊なので対策をしているしていないの差が大きく出ます。
特に算数分野については家庭で対策がしにくい分野でもあります。
そしてお子さま自身が問題に合っているかどうかという向き不向きも大きく影響してきます。
対策はいつから始めても遅くはありません。
受験まで有意義な時間を過ごしてください。