2018年10月11日
大学入試トピックス 入学定員管理強化の見送り
みなさん、こんにちわ!
家庭教師のトライ高知校です。
今回は大学受験に向けたトピックスを一つご紹介いたします。
【私立大学の入学定員管理強化を3年間見送りに】
来年度から施行予定だった私立大学の入学定員管理強化について、
施行を3年間見送りにすると9月19日に文部科学省より発表がありました。
■入学定員管理強化とは
2016年度から段階的に始まった取り組みで、
入学定員に対して入学者数が1.1倍を超える大学への助成金を減額、もしくはゼロにするという取り組み。
そのため今までは定員を大幅に超える合格者・入学者を出していた大学は、
減額対象とならないように合格基準をあげて、入学者を絞るという動きをとる必要があります。
つまりは単純に従来よりも合格のハードルが上がることになります。
■見送りによる影響は?
管理強化により「合格基準をあげていた」大学が、今回の見送りにより再び「合格基準を下げる」
ということはもちろん考えられます。
ただし受験において、「合格基準が下がってくれれば」「こうだったら受かるかもしれない」
といった「他力本願」で受験に臨むのは非常に危険です。
こういった社会の動きに対して敏感に情報を得ていくことは非常に重要ですが、
自分に都合よく解釈することは避けましょう。
■合格するための計画は?
大学ごとの合格基準が読みづらいこれからの数年間は、特に「早めの対策」「志望校への合格計画」、
そして最後には「地に足の着いた受験校設定」がとても重要になります。
「地に足のついた受験校設定」とは、「志望校を下げろ」ということではありません。
受験校は志望校を含めて、レベル別に設定することが望ましいということです。
受験校① チャレンジレベル
受験校② 適正レベル ※ここが第一志望校であることが理想的
ある程度の合格判定が出ていて合格が見込める。
受験校③ ワンランク下
受験校④ ワンランク以上下
このように分類して受験校を設定することで、受験校②が難しい場合でも、
受験校③④であれば合格が見込める状態を作ることが出来ます。
■最後に:志望動機を大切に
今まで大学が避けたい状況というのは「定員割れ」でした。
そのため定員よりも多くの合格者を出し、入学者を確保しようという考えでした。
結果、各大学の合格基準が下がり、大学生のレベルが下がってしまったことが、
これからの「大学入試改革」の要因なのではないかと思います。
入学定員管理強化により、私立大学は「きちんと入学してくれる人」に合格を出さなくてはならなくなりました。
ここの見極めを大学が怠ってしまうと、「入学者数」を大学側でコントロールできなくなり、
「定員割れ」、もしくは「入学者数超過による助成金減額、ないしゼロ」という事態になってしまうためです。
この見極めにつかわれるのが、面接や書類などで問われる「志望動機」です。
各大学への志望動機を見直してみてください。
・大学のことを良く調べているか
・他の大学でもできることを述べていないか
・これまでの経験と志望動機に一貫性があるか
トライではこういった受験校の設定や志望動機、面接へのアドバイスなどの面談も実施しております。
また「志望校への合格計画」も教師と共に、ひとりひとり立てていきます。
是非、一緒に志望校合格のための勉強をしていきましょう。