2012年3月9日
長野県 学習指導要領改訂で何が変わった?何が変わる?
今回は新学習指導要領に関してです。
今年度(2011年)から小学校で新学習指導要領が完全実施されましたが、
来年度からは中学校で新学習指導要領が完全実施されます。
そもそも学習指導要領とは、学校が児童・生徒に教えるべき学習内容の基準のこと。
つまり教科書はこの学習指導要領に沿って作成されるため、
学習指導要領が変わることで、学校での定期テストや入試の内容も変わることになります。
〇新学習指導要領の特徴
① 主要教科(英数国理社)の授業時間が約1割増える。
② 思考力や応用力の育成のため「どうして」を論理的に考えさせるプロセスを重視。
③ 従来の学習指導要領で削除されていた応用を中心とした学習内容が復活する。
①~③によって教科書は厚くなります。ページ数は平均25%アップします。
また単にページ数が増えるだけでなく、内容が今よりも高度になるため、
演習が増え、授業のスピードも早くなります。
しかし、「ゆとり教育」の影響で家庭学習を行わない生徒が増えている中、
授業時間が増加して、学習内容が追加されるとなると、
ついていける子とそうでない子の二極化に拍車がかかる可能性が高くなります。
〇新指導要領の対応するポイント
基礎的な知識に加えて、現代の子供達が苦手とする思考力・読解力・表現力が必要不可欠です。
そのためには普段から『なぜ?』を常に考えさせること大切です。
学習においても「なせそうなるのか?」を自分で説明しながら進めていくことが良いでしょう。
また普段の生活においてもそうです。
例えば映画に行ってきて、「楽しくかった?」「うん」とやりとりするだけでなく、
「どのあたりが面白かった?」とオープンクエスチョンにすることにより、子供の返答が変わります。
高校入試においても、思考力と表現力を必要とした記述式の問題が増えることが予想されます。
今のうちから新指導要領に向けた対策をおすすめいたします。