教育プランナーブログ

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皆さんこんにちは。

大学受験ではAO入試推薦入試の時期になりました。

その中でも特に、【小論文】は一般入試科目と比べ具体的な対策方法がわかりにくく、

個人学習ではなかなか点数が上がりにくい科目です。

今回は、そんな小論文に焦点を当ててお伝えします。

Ⅰ 小論文とは

 まず、小論文の問題を解いていく前に、小論文とは何かを把握しておくことが大切です。

【1】作文と小論文の違い

作文は、自分の体験や感想を書いた文章であるのに対し、

小論文は、自分の意見・考えなどの主張を書きます。

 【2】文章構造

小論文の文章構造には特徴があります。

小説などの一般的な文章は、起承転結の構造であることが多いですが、

小論文の場合は、自分の主張を軸にした三構造になっています。

 「序論」:トピック・センテンス

 ●あらすじ、自分の主張

●テーマについての全体的な見解、問題点…etc.

 「本論」:サポート・センテンス

 ●序論で挙げた主張や問題点について、具体的に考察

●具体例、具体的な数字

●自分の主張とは反対の主張についての反論…etc.

 「結論」:コンクルージング・センテンス

 ●本論のまとめ

●自分の主張の根拠のまとめ

●自分の主張…etc.

 小論文全体に対する割合としては、2:5:3程度が理想です。

特に、本文部分での論理展開や結論部分での説得力のあるまとめ方が重要です。

【3】入試における小論文

大学の一般入試では5教科7科目の主要科目について

基礎から発展までの知識理解・問題回答能力等が問われます。

 一方、推薦入試などにおける小論文や面接では

学力試験ではわからない文章読解力論理的思考力文章能力等が問われます。

つまり、文章の読み書きについての総合的な能力が問われるということです。

さらに、小論文を回答するにあたって前提となる知識も同時に問われています。

社会一般常識や時事的な知識がなければ解けない問題が出される場合もあります。

毎日新聞やテレビのニュースに触れ、知識を増やしていきましょう。

Ⅱ 小論文を解く際のポイント

《ポイント①》問題文の理解

小論文は自分の主張を軸に文章展開をしていきますが

その前に、出された問題文についてしっかりと理解しなければ説得力のある良い小論文は書けません。

問題で示されている文章では、「何について」「どのような主張がされているのか」

また「その主張の根拠とされているのは何か」をおさえることが大切です。

さらに、問題文では、「何を問われているのか」「何を回答すべきなのか」について確認し、

小論文の構成を考えましょう。

《ポイント②》主張は明確に!

小論文を書く際に最も重要なのは「自分の主張」です。

小論文は、「私は~であると考える」「私は~には賛成・反対である」などの自分の主張から書き始めます。

つまり、読み手(採点者)は最初に「主張」を読みますので、書き始めは重要です。

「自分の主張」とは、串団子の“串”のようなものです。

その串に“お団子”である「序論・本論・結論」を刺すのです。

つまり、小論文全体として「自分の主張」が一貫していなければなりません。

曖昧な主張では論理展開も曖昧で分かりにくいものになってしまいます。

なので、「自分の主張」はより明確で分かりやすい主張である方が望ましいのです。

《ポイント③》本論では、「なぜ」を書く

串団子は、串がなければ串団子ではなくなってしまうので、串はなくてはならないものです。

しかし、食べる人が重要視するのは、やはりお団子です。

色や大きさ、味などのバランスがよいお団子は美味しいですよね。小論文も同じです。

本論では「自分の主張」について肉付けを行ないます。

「自分の主張」を裏付けるような具体的事実や客観的データを示し、読者を納得させます。

つまり、「自分の主張」についてなぜその主張が成り立つのかを書くのです。

【肯定する理由】

 (ⅰ) 理由(なぜ)

 ポイント→端的に!主張と同じように明確で分かりやすく。

 「(なぜなら)~だからだ。」

 (ⅱ) 理由の具体例(2~3程度)

 ポイント→具体的な出来事や自分の体験を、あまり広げすぎず要所をまとめて書く。

 「例えば~ということがある」「過去に~ということがあった」

【反対意見に対する反論】

 (ⅰ) 反対意見のまとめ

 ポイント→これから反論しようとしている部分を簡潔にまとめる。

 「~という意見がある」「(課題文)では~と主張されている」「筆者は~と主張している」

 (ⅱ) 反論

 ポイント→自分の主張につながるような反論をする。

 「しかし、~という問題点があるので、~である。」

 「~という理由から、~という主張には反対である(賛成できい)」

 そして、本論で述べることは、必ず序論で述べた「自分の主張」に関するものにしましょう。

《ポイント③》結論は序論に対応したものを。

結論部分では、小論文全体のまとめをします。

(ⅰ) 本論のまとめ

 →本論で挙げた具体例や反論から導かれる主張

(ⅱ) 序論で挙げた「自分の主張」の言い換え

 →序論で書いた言葉とは少し変えて、文章全体をまとめる

Ⅲ 小論文対策

ここまで小論文の基本についてお伝えしてきましたが、

小論文の一番の対策方法は、小論文にたくさん触れることです。

小論文を読んだり、実際に自分で解いてみたり、とにかく小論文の特徴に慣れることが大切です。

試験までの時間は限られていますが、小論文対策は時間のかかる対策ですので、

早めに少しずつ取り組んでいきましょう。

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