2013年11月6日
奈良県 公立高校入試対策 理科
奈良県の高校入試科目別攻略法についてお伝えします。
今回は理科について。
【傾向】
1)物理は5年中1回、地学は2回、化学は2回
日常生活におこる不思議なことや、身近な存在であるものをつかった実験をもとにした問題が
例年出題されている。実験方法を問う問題や、実験結果の理由を問う問題など、
記述式で答える問題が多い。
2)物質とその変化、気体の発生とその性質、化学変化とその質量、原子と分子、酸とアルカリ・中和
実験をもとにした問題が例年出題されている。実験につかう物質、実験方法の理由を問う問題、
結果を問う問題など、名称を問う問題と記述式で構成されている。
グラフの読み取りや質量計算、化学反応式のモデル化の能力が必要とされる。
3)植物、生物
実験や観察、図をもとにした問題が出題されている。分量としては他分野に比べて少なめで、
記号選択式が多い。植物に関する問題の出題率が高く、生物に関する問題はあまりでない。
4)天体、地層、天気
観察データをもとにした問題が多い。基本的な内容を問う問題がほとんどで、
応用力を問う問題はほとんどない。
5)電流・電圧、磁界、運動エネルギー、光と音
実験をもとにした問題が例年出題されている。表・グラフからの読み取りや計算力が問われる。
計算や実験結果の理解が大切なので、他分野よりも難解といえるが、各分野において
基礎を押さえ、知識を確実に蓄えることが必要。
・配点
1は5~6点、2は10~12点、3は10~12点、4は11~13点、5は10~12点。1問1~3点。
【対策】
1)問題集にのっているような見慣れた図や実験ではないが、
各分野においての基礎的な知識で解ける問題なので完答もねらえる。
2)学校で行う実験方法の理解と注意点や結果の理解が大切。
問題集に載っているようなものをもとに作成されていることがほとんどなので、
学校のノートを復習し、問題集をつかって知識を定着させることが大切。
3)分量は少なめだが、解きやすく記号選択問題も多い。
基礎的な知識と、学校でやる実験の理解と問題集に掲載されている図への知識があれば完答可能。
生物の生命現象や環境問題についても学習しておくとよい。
4)天気や天体に関しては、問題に使われている図は、学校で習う太陽の高度の観察図や、
地球と太陽と星座の関係の図、もしくは地球と太陽と金星の関係の図、日本の天気図など教科書レベル。
ひねったような問題は出ない。
地層に関しては、地質の性質や岩石の名称を問う問題。教科書に載っている図の理解が大事。
5)台車運動、コイルを使った磁界、回路をつくる電気問題、凸レンズなど代表的な問題が多いが、
細かな知識や計算があるため、高得点をねらうのは難しい。
実験図への慣れなど、基礎的な問題集をつかって練習することが大切。
それ以上を狙うためには、時間配分に気をつけることが大事。
1に時間を使いすぎて失敗するケースが多いので注意すること。
2・5は確実な知識を身につけさえすれば完答も可能なので、2・5にうまく時間を使うことが大事。