2012年1月30日
【静岡県 2012年中1学力調査分析(数学)】
こんにちは、家庭教師のトライ静岡本部です。続いて1月11日実施中1学力調査分析の数学です。
≪傾向分析・学習アドバイス≫
◆出題範囲
大問1 正負の数、文字式
大問2 一次方程式
大問3 不等式
大問4 一次関数
大問5 資料の整理
大問6 一次方程式の利用
選択A 関数
選択B 図形
◆分野別の傾向
【正負の数、文字式】
基本計算になりますので、落ち着いて解ければ満点は可能です。分配法則では符号のミスが起きやすいです。
計算式を丁寧に書き、残しておくことによって、見直しでミスを発見できるようにしておきたいところ。
正確に計算するトレーニングで解決出来ます。
【一次方程式】
これらも基本計算になりますので、落ち着いて解ければ満点も可能です。移行をした際に符号のミス、
両辺に同数をかけた際に掛け算に漏れがないかどうかの確認が大切です。
学校の教科書、準拠テキストだけではなく、トライeNAVIやトライの推薦問題集
(書店の問題集でもOKです)などでトレーニングをしておきましょう。
【等式・不等式】
問1は自然数という言葉を忘れていると厳しいです。
問2はaの値を代入した際の分配法則での符号のミスをしないことがポイントです。
問3は不等式についての問題。文章から式を作ることは難しくはありません。
不等号の向きにも注意してください。
【一次関数】
碁石を並べた図から規則性を読み取ることができるかがポイントです。図を眺めるだけではなく、
1辺が3個・4個・5個と変わっていった際に、何個の碁石を使っているかを数字で書いていくことで
規則性は見つけやすくなります。
【資料の整理】
クラスの平均身長が158㎝と問題文に書いてありますので、その差を表に書きこむことで
解答が楽になります。平均の求め方(合計÷人数)を忘れていないことが重要です。
【一次方程式の利用】
静岡県が大好きな方程式の文章題。将来の入試にも大きく関わりますので注意しておきましょう。
「み・は・じ」を用いた問題。単位変換を求めてはいませんので、文章題の難度としては標準レベル。
しかしながら、文章題は苦手としている生徒が多く、何をxとおいたのか、自分の書いた方程式は
「道のり・速さ・時間」のうち、何についての式なのかを理解しておくことで混乱を防ぎたいところ。
【選択A 関数】
大問1:与えられた文のxとyが関数関係であるかを問う問題です。
分かりにくい場合は具体的な数字を2・3パターンいれて確認することがポイントです。
大問2:比例式と反比例式を見分けることができれば完璧です。分かりにくい場合は
xに1を代入した際のyの値と、xに5を代入した際のyの値を比較すると確実に解答できます。
大問3:比例のグラフの基本問題。グラフの枠いっぱいまで直線を引かないと
減点の対象になるので気を付けたいところです。
大問4:歯車においての問題。図と問題文を見て、すぐに分からないと思い込んでしまった生徒も
いたかも知れません。その理由として、ペダルとギアの関係のイメージがわかないことが考えられます。
「ギアAは歯数が12、ギアBは歯数が48(歯数がAの4倍)」
「ペダルの歯数は不明だが、ペダルが1回転した際にはギアAもギアBも同じだけの歯数が定地点を通過する」
という2点を理解しておくことがポイントとなります。
問1は表から比例関係を読み取れば式を作ることは可能です。問2は難度が比較的高めです。
今回、中2生の学調にも歯車に関する問題が出題されていることもあり、理解が不十分な場合は
類題を必ず解けるようにしておくことが必要です。
【選択B 図形】
大問1:線対称の図形を作図。雑に書かないように気を付けましょう。
大問2:円と接線の関係を理解しておきましょう。覚えていない場合でも図から垂直関係は分かりますので、
垂直記号を間違えずに使用しましょう。直径6㎝と問題文にあるので、解答は比較的しやすいです。
大問3:作図の問題において代表的な2つの作図を問う問題です。「垂直二等分線・角の二等分線」は
これからも頻出ですので、絶対にできるようにしておきたい問題です。
大問4:回転移動の作図に関しての出題です。
「△ABCを点Oを中心に60°回転移動→2点を用いて正三角形の作図(辺AO、辺BO、辺CO)」
正三角形の角が60°であることを利用して作図を行います。やや難度は高い問題です。
見直しをした生徒も今一度、その問題に対してだけではなく、その類似問題をすらすら解ける状態となり、
その解いたプロセスを、すらすら説明出来るレベルにしておくと心強いです。
不安なところは家庭教師のトライ静岡本部でお手伝いさせていただきます。
今の段階で分からない「負の連鎖」を止めておけば、数学は怖い科目ではありません。
数学嫌いな生徒さんはその連鎖を止めるべく、この3学期から春休みに土台をつくり、次学年に備えましょう。