2015年10月30日
静岡県 Trick or treat! について考える
こんにちは、家庭教師のトライです。
町はすっかりハロウィンの装飾に包まれています。
少し前まで日本でもあまり浸透していないイメージでしたが、
最近はかぼちゃのオレンジと紫色でとってもにぎやかなイベントとして定着してきました。
ハロウィンは、もともとケルト文化で一年の終わり(=10/31)に、
先祖の霊が戻ってくるという言い伝えがキリスト教に取り入れられたお祭りです。
仏教にもお盆の習慣がありますが、違う宗教で似たような文化があるのは大変面白い点です。
さて、ハロウィンといえば定番の掛け声「Trick or treat!」=お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!ですが、
Trick ・・・イタズラ
treat ・・・ほどこす(=お菓子)
の単語を知っていれば、中学1年生でもイメージは湧く表現です。
ですが、せっかくなので、もう少し深めて考えて見ましょう。
ここの「Trick」は動詞で、文章の一番初めに出ているので「~しろ!」という命令形の意味になります。
「命令文A or B」は一部中学校の教科書にも載っているように、
「Aしなさい。さもないとB」という訳になりますので、純粋に日本語訳するのであれば
「いたずらをうけなさい。さもないと施しをするぞ」
という違和感のある文章になってしまいます。
まるでいたずらを受けること=良いこと、のように見て取れます。
実は「Trick or treat!」は「Treat or trick!」が正しい姿なのです。
これがなぜ逆になってしまったのかは不明のようですが、
厳密な文法があるように見える英語でも、こういった会話文になると一気に砕けた雰囲気になります。
皆さんも英語の勉強のやり方のひとつとして、洋楽や英語の歌詞を
自分の知っている文法を活用して訳してみてください。
教科書でならった文法が実際に使われているのを見つけると、ちょっと面白くなってくるかも知れません。
テスト対策をするなら教科書が一番ですが、興味のある科目の勉強は、
身の回りのものを活用しながらやってみるといいでしょう。