2019年10月25日
第二回高知県統一模試 総評②
こんにちは、家庭教師のトライ高知校の瀬川です。
前回に引き続き直近にあった第二回高知県統一模試の総評を行っていきます。
第二回の今回は数学!
数学総評
難易度:普通(最近の傾向に沿った問題あり)
平均点:24.1点
今回の数学は例年とほぼ同じ問題形式を踏襲しつつ、大問4で最近の全国傾向を取り入れてきており、興味深い内容となっています。
順番に見ていくと、大問1は本当に例年通りの傾向で、「正負の四則演算」「文字式」「平方根」「指数の入った計算」の4つが出ています。
この中で数学ができる人ほど引っかかるのは「文字式」です。
中2以降に方程式などを習い、文字が入った計算の際に「両辺を〇倍する」という便利法を知った子が、文字式で両辺がないのに分数を消したいためにやってはいけない「〇倍する」をやっちゃうのです。
このようなイージーミスは数学のテストでは致命的ですので、落ち着いて問題に取り組みましょう。
大問2では、「平方根」の(3)、「関数の変域」を求める(7)と「確率」の(8)が正答率ワースト問題と思います。
特に(7)については二次関数のグラフ問題は毎年何かしらの形で必ず出る頻出単元に絡めており、戸惑った子は類題をしっかり解き、耐性をつけましょう。
(3)については、問われ方に慣れずに意味がわからなかった、という子も多かったと思います。なれない問題が出たときはその問題に対して自分ができること(式を簡単に整理する、今回でいえば√120を簡単に直す)をやりましょう、そしたら見えてくるものもあります。
今回の数学で最も注目したいのが大問4です。
なぜなら、最近の大学入試等と同じく身近な題材を用いて数学の文章題としているからです。
今回はかなりタイムリーな10月からの消費税増税をテーマに方程式の問題を出題してきました。
解説を見れば何のことはない普通の連立方程式の範囲内のレベルなのですが、問題文が長く、必要な情報を的確にピックアップすることが求められており、テストで焦りを感じてしまい、冒頭の会話部分をちゃんと読まずに問題を解きだした、なんてことをした子もいたかと思います。
今後はこのような身近な題材を数学に持ち込んだ問題が増えていくと考えられており、それに伴い文章量も増えていきます。
今回はすごくわかりやすい問題がでましたので、これを機に対策を行っていきましょう。
今回の数学は計算問題でいかに時間を取られず点を稼ぎ、後ろの問題につなげるか、というオーソドックスな形式でした。点数としては26点は最低限取っておきたかったラインといえます。
次回は国語について総評を行います。