2011年4月19日
新指導要領実施
新学期が始まりました。2011(平成23)年度は、いよいよ小学校で新しい学習指導要領が全面的に実施となります。
小学校ではこれまで2年間にわたって、新しい指導要領へとスムーズにつなげるための「移行措置」として、各学年で授業時間を週1コマ増やし、教科書とセットの「補助教材」を使って、学習内容を先取りしていました。新学期からは、さらに1~4年生で国語の授業が増えます。また、3・4年生では体育が週3コマ(移行措置時は2.6コマでした)になります。一方、「総合的な学習の時間」(3年生以上)は週2コマに減少。5・6年生には本格的に「外国語活動」が入るのことにも注目です。
ところで、増えた授業時間でどんな学習をするのでしょうか。
内容が増えるだけではありません。ただ知識を覚える(習得)だけでなく、覚えた知識を使って考え、話し合い、討論したりレポートにまとめたり、場合によっては劇にしてみる、というような活動(活用)、あるいは、そこから自分で調べてみたいことを調べてみる(探究)、といった様々な活動を展開することになります。いろいろ考えなければ解けない全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)のB問題が、すらすら解けるような勉強だと思えばよいでしょうか。
教科書も厚くなります。重くて大変かもしれませんが、教える側の先生にとっても、以前のようなペースで、教科書に書いてあるとおりに教えていくわけにはいきません。軽重をつけながら教科書を使いこなし、子どもたちに着実に学力がつくような授業を工夫することが求められます。腕の見せどころと言えるでしょう。