2017年10月20日
茨城県立高校入試!〜国数英対策編〜
今回は、茨城県公立高校入試対策ということで、国数英の問題傾向と対策について書いていきます。
<国語>
大問は5つ。小説・論説文・古典・短歌や俳句の鑑賞問題・論説文の読解です。
①小説
・傾向
1問目は漢字の書き取りが出題されています。
2問目以降は選択式の問題と記述式の問題が出題されます。
毎年選択式の問題と記述式の問題の数は異なります。
・対策
小説に限った事ではありませんが、文章を客観的に捉えることが必要です。
例えば登場人物はどんな人なのか。その人物たちの相関図や小説が描かれている町並みや
時代はどのようになっているのか。それを一通り文章を読んだ時点で読み取る力が必要です。
文章を読んだ時点であらすじを書きだすことや人物相関図を作るなどして、
文章をまとめる力をつけることが必要です。
②論説文
・傾向
1問目は漢字の読みの問題が出題されています。以降は本文の内容に関わる問題が出題されます。
問題は論説文の内容に関わるものも出題されますが、接続詞の空所補充や記述式回答の
内容理解に関する問題も出題されているため、小説に比べると若干難易度の高いものになっています。
・対策
基本的には小説と同様に問題文の内容を客観的に捉えてまとめる力が必要です。
どこで内容が切り替わっているかということや筆者が強調したい内容はどこなのかなど、
文章の中に散らばっている重要な単語やその言い換えなどを見つけるスキルが必要になります。
続詞や指示語といった文法のルールを身につけているかどうかで得点が変わってきます。
これらを自分自身で表にまとめるなどして整理しておくことが必要です。
③古典
・傾向
古文と漢文のとちらか、もしくは両方が出題されます。
どちらが出題されたとしても、内容理解に関する問題よりも文法の問題が多く出題されています。
・対策
古典は苦手意識を持つ人が多く、勉強をしようとしたときに後回しにしがちです。
しかし傾向にも記述したように文法の問題が割合多く出題されています。
国語の試験内容の中でやるべきことをやれば得点できるという傾向が出ている数少ない分野でもあります。
ここで15点ほどの得点を稼ぐことができれば、国語の得点を大きく持ち上げることができます。
④短歌や俳句の鑑賞問題
・傾向
短歌や俳句そのものやそれに対する鑑賞文の内容理解の問題が出題されます。
・対策
前述の小説や論説文と同様に文章を読み取る力が必要とされます。
逆に文法や記述式の問題は基本的に出題されていないため、読み取る力を養えば得点源とすることができます。
⑤論説文の読解問題
・傾向
論説文を読み、その内容を答える問題が中心になります。
年度によって資料が提示されたり、会話形式の文章が展開されたりと様々なパターンが出題されています。
また、この問題の最後には作文が出題されます。
決められた言葉を使って自分の意見を述べるという内容になります。さらに字数の指定も入るため、
対策をしていないと時間内に最後まで書ききることができない可能性もあります。
・対策
とにかく読み取る力が必要です。
そのうえで、配点が高い作文の書き方を身につけておけば大きな得点源となります。
国語に関してよく聞く言葉に「決まった答えがない」というものがあります。
しかし、国語も問題である以上答えが存在します。
数学の解法と同じように「この問題はこう解く」というものを身につけることで解ける問題が多くなり、
それを何度も練習することでスピードがあがります。
解法のチェックとその練習を何度も繰り返し行うことで国語の得点は上がってきます。
初めから「苦手」と思っていたり「めんどくさい」と思っているからこそ、
しっかりと解法を身につけることが必要です。
<数学>
出題内容は計算問題・関数・図形が中心となります。それに加えて確率の基礎問題が出題されます。
①計算問題
・傾向
正負の数や因数分解、連立方程式等各学年広い範囲で出題されています。
基本さえ押さえておけば確実に得点源になりうるので、非常に対策が立てやすいと言えます。
・対策
基本的な問題が広く出題される形になりますので、解き方のパターンを身につけることが必要です。
連立方程式の加減法と代入法のように、解法が複数存在する場合はどちらも使えるようにしておきましょう。
そうすることで問題を解く時間を短縮し、解きやすい解法を利用することができれば
その分計算間違いをする可能性を減らすことができます。
②関数
・傾向
一次関数と二次関数をグラフに乗せてその交点と原点を結び、その面積を求める問題や、
動点に関するものが出題されます。
・対策
「グラフの交点の求め方」「面積の求め方」が必須になります。
この2点のポイントに加え、3点から作られる図形を求めやすい形に細分化するなど
柔軟な思考を身につける必要があります。
これを自分自身で見つけることは非常に難しいものですので、分かる人から解説を受けることが大切です。
③図形
・傾向
証明問題は必ず出題されます。相似・合同のどちらも出題される可能性があります。
円や多角形の角度や面積を求める問題が出題されます。
・対策
証明問題に関しては相似条件・合同条件を覚えることが必要です。
錯角や対頂角のようなルールを使いこなすことができれば証明にも使えますし、
角度や面積を求める問題に対しても活用することができます。
ひとつひとつの用語や公式を身につけることができれば決して難しい内容ではありません。
全体的に基礎的なレベルの問題が多く出題されますので、
ひとつひとつの解法を丁寧に整理していくことが大切です。
大問1~3と、大問4b~8の各(1)を確実に取れるだけで約50点を取れるのが
茨城県立高校入試の数学です。
まずはケアレスミスなく基礎的な問題を正解できるような練習をしていきましょう。
<英語>
大きく分けると「リスニング」と「記述問題」に分類することができます。
①リスニング
・傾向
全体の配点の3割を占めます。
内容は、応答問題、対話の内容に関する問題が出題されています。
・対策
英文や英単語を音読することもリスニング対策になるので、日ごろから意識して学習に取り組みましょう。
市販されているリスニング用のテキストを使って正答率を確認することもしていきましょう。
②空欄補充問題
・傾向
主に動詞の基本形が書いてあって正しい形に直す問題と、
文頭1文字がわかっていて単語を埋める問題があります。
・対策
形を直す問題については、文法と過去形・過去分詞形をしっかりと覚えましょう。
きちんと覚えたうえでいろんな文に触れて、その文の構成(品詞・文法)を
しっかり説明できるようにしておきましょう。
単語を埋める問題は、まず教科書に出てくる英単語をきちんと覚えることが大事です。
単語によっては意味が2つ以上ある場合もありますので、覚える際は要注意です。
③記述問題
・傾向
長文読解問題と英作文が出題されています。
長文読解問題は、空欄補充や文章要約問題、並び替え問題と幅広い出題形式がとられています。
・対策
長文問題は、受験生の多くが難しいと感じてしまう問題ですが、
解法パターンをきちんと身につけておけば難しいものではありません。
「長文だから…」とあきらめず、積極的に問題数をこなしてみましょう。
他の科目に比べて覚えることが非常に多いのが英語という科目です。
なかなか試験の点数が上がらず投げ出してしまう生徒さんが多いです。
丁寧にひとつずつ積み重ねていくことが得点することへの第一歩です。
今回は、国数英3科目の対策方法について触れました。
次回は理社の対策方法について書いていきますので、お楽しみに!