2011年5月16日
神奈川県 公立高校入試のしくみ③ 後期選抜
今回は、現行の公立高校「後期選抜」について説明いたします。
公立高校とひとくちにいっても、「全日制普通科」「クリエイティブスクール」「全日制普通科専門コース」「単位制普通科」「総合学科」「専門学科」など様々です。後期選抜ではどの種類の高校を受けるかによって受験内容が変わります。
まず今回は、「全日制普通科」について説明します。
「全日制普通科」の後期選抜で評価されるポイントは2つです。
ひとつは「調査書」、いわゆる「内申点」です。
もうひとつは「学力検査」、いわゆるペーパーテストのことです。この学力検査はほとんどの学校が共通の問題を採用していますが、一部の学校においては独自の問題を採用していることがあります(この「独自問題」については別の機会にご説明いたします)。
■ 調査書(内申点)
調査書の点数のつけ方は以下の通りです。
(2年生の9教科の評定の合計)+(3年生の9教科の評定の合計)×2
例①;仮にオール5だったとしたら 45+90=135/135点
例②:仮にオール4だったとしたら 36+72=108点/135点
■ 学力検査
学力検査は1科目50点満点で、各科目の合計得点で評価されます。受験科目は3~5科目(英数国理社)で、学校により違います。また、学校によっては特定の科目を重点化(他の科目に比べて配点が高い)する場合があります。
これら2つが点数化され、合否が決まるのが後期選抜です。
ただし、学校により「調査書を重視する学校(調査書:学力検査=6:4)」「調査書と学力検査を平等にみる学校(5:5)」「学力検査を重視する学校(4:6)」があります。つまり、自分の内申点、学力のバランスによっては受かりやすい学校もあり、逆に受かりにくい学校もあるということです。自分の持っている内申点と学力のバランスをよく考えて受験校を絞るのも受験を成功させるテクニックのひとつといえるでしょう。
もし、どの学校を受験したらよいか迷われた場合は、ぜひトライの教育プランナーまでご相談ください。