2012年3月14日
茨城県 学習指導要領改訂について
お世話になっております。家庭教師のトライ 茨城校です。
本日は、今年度および来年度に行われる(行われた)、
学習指導要領の改訂に関してお話させていただきます。
ご存知の方も多いとは思いますが、小学生については平成23年度から、
中・高校生については平成24年度から、文部科学省の示す教育課程の指針である、
学習指導要領が改訂されるということが発表されています。
これは、いわゆる「ゆとり教育」が開始した平成14年度(高校生については平成15年度)以来、
9年ぶりの改訂であり、文部科学省は、
「『ゆとり』でも『詰め込み』でもない、生きる力を育む」という理念を掲げています。
具体的な変更点としては、総授業時間の増加と、主要科目授業時間の増加、
総合的な学習の時間の削減、前回改訂までに削減された内容の復活などが挙げられます。
つまり、純粋に学習時間が増加します。
(小学校では6年間で278コマ、中学校では3年間で105コマの増加)
内容でも、理科では小中学校の学習内容として「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」といった
現代科学においてもホットな分野の単元が加わり、
算数・数学では中学校の内容であった「線・点対称」「角柱や円柱の体積」が小学校の内容になり、
高校の内容であった「有理数と無理数」「二次方程式の解の公式」などが中学校の内容になるなど、
学習内容の、移動・拡充が行われています。
学習内容の拡充による危惧すべき問題は、やはり学習の進度についていけない生徒が、
しかも学年のより早い段階で出てきてしまうのではないか、ということです。
ご家庭でも、お子さまがどこまで学習内容を理解しているのかを把握する必要が一層出てくるでしょう。
また、入試においても当然求められる範囲が増えるわけですから、
それに見合った対策の補充が必要なのは言うまでもありません。
新しい指導内容に伴って疑問点などございましたら、
専門のプランナーによる面談も行わさせていただいているトライに、遠慮なくご相談ください。