こんにちは、家庭教師のトライ茨城校です。
高校受験を控えた皆さん、そろそろ自分の目標とする志望校が定まってきたでしょうか。
今日は志望校が決まったらぜひ一度チェックしてほしい倍率についてお話します。

「倍率」ってなんだろう？

倍率とは「ある数が基準となる数の何倍になるかを表わす数」のこと。
とくに受験では「募集人数に対してどれだけの志願者がいるかを数値化したもの」を
倍率（志願倍率）と言います。

志願倍率は（志願者数）÷（募集人員）で算出します。
たとえばある高校が来年度の新入生を100人募集していたとします。
それに対して志願者が「A：80人の場合」と「B：120人の場合」、それぞれの倍率は以下のようになります。

	募集人数	志願者数	計算式	倍率
A B	100人 100人	80人 120人	80÷100＝0.8 120÷100＝1.2	0.8倍 1.2倍

　

倍率を見るときのポイント①
倍率＝難易度ではない！

　

上で示したとおり、同じ高校でも志願者数が変われば倍率も変わります。
倍率が高い＝難しい、倍率が低い＝簡単と考えてしまう人もいるかも知れませんが、それは大きな間違い！
倍率が変わることで変動するとしたら、それは「難易度」ではなく「最低合格ライン（ボーダーライン）」です。
高倍率になるとボーダーラインが引き上がることがあります。ボーダーラインを十分に越えられていれば、その影響はほとんど受けることはありません。一方、ボーダーライン付近の当落線上受験者にとっては「難易度が上がった」と感じられるかもしれません。
逆に、倍率が1.0倍未満（志願者が募集人数に達していない）でも、高校が求める最低合格ラインに達していなければ不合格になる場合もあり、必ずしも最低合格ラインが下がるわけではありません。
倍率に惑わされず、入試当日にしっかり最低合格ラインを越えられるだけの学力を身に付けましょう！

　

倍率を見るときのポイント②
倍率は前年だけではなく過去3年分の推移をみる！

倍率には1年おきに上がったり下がったりする現象「隔年現象」が見られることがあります。
これは受験生心理によるもので、前年倍率が高かった学校は敬遠されやすく、逆に倍率が低かった学校は志願者が集中しやすくなるためです。
現時点では実際に自分が受験するときの倍率はわかりませんが予想をすることはできます。
今年の倍率がどうなりそうか？　予想する時は前年だけではなく、過去3年分の推移から傾向を読み取りましょう！

志望校の「倍率」をチェックしよう！

　

本ブログでは今日から4回に分けて茨城県内公立高校の過去3年分の倍率推移をご紹介します。
自分の志望校の倍率がどのように推移しているのか、ぜひチェックしてみてください！

茨城県内公立高校の倍率推移
(県北地区)

　

高校名 学科	偏差値	学力検査の 目安点	募集人数	倍率 (R3年度)	倍率 (R4年度)	倍率 (R5年度)
高萩清松 総合(単位制)	42	234	160	0.65	△0.81	△0.88
日立第一 普通、サイエンス	64	388	240	1.43	▼1.40	△1.49
日立第二 普通	50	290	160	0.70	△0.97	▼0.84
日立工業 機械・工業化学	45	255	80			0.90
日立工業 電気	45	255	40	0.83	▼0.40	△0.78
日立工業 情報電子	45	255	40	0.95	△1.28	▼0.78
多賀 普通	48	276	240	1.07	▼1.01	▼0.81
日立商業 商業	50	290	160	0.98	△1.15	▼1.09
日立商業 情報処理	50	290	40	1.05	△1.08	▼0.88
日立北 普通	58	347	240	1.05	▼0.86	△0.87
磯原郷英 普通・単位制	38	206	120	0.52	△0.53	▼0.50
太田第一 普通・単位制	56	332	200	0.78	△0.84	△0.95
太田西山 普通	43	241	200	0.33	△0.40	△0.44

　

茨城県内公立高校の倍率推移
(県東地区)

　

高校名 学科	偏差値	学力検査の 目安点	募集人数	倍率 (R3年度)	倍率 (R4年度)	倍率 (R5年度)
鉾田第一 普通	56	332	240	1.13	▼0.99	▼0.93
鹿島 普通	49	283	240	1.22	▼0.97	△1.21
麻生 普通	46	262	200	0.87	△1.01	▼0.77
鉾田第二 総合	44	248	200	0.90	▼0.82	△0.89
鉾田第二 農業	36	192	40	0.28	△0.45	△0.68
波崎柳川 普通	44	248	120	0.61	▼0.42	▼0.46
波崎 普通	39	213	80	0.73	△1.03	▼0.78
波崎 機械	39	213	40	0.80	△0.95	△1.00
波崎 電気	39	213	40	0.75	▼0.70	△0.78
波崎 工業化学・情報	39	213	40	1.05	1.05	△1.23
潮来 普通	38	206	80	0.79	△0.95	▼0.88
潮来 人間	36	192	40	0.83	△1.00	▼0.98
潮来 商業	38	206	40	0.28	△0.70	▼0.53
神栖 商業	38	206	160	1.00	▼0.88	▼0.87
玉造工業 全科	37	199	120	0.66	△0.94	▼0.86

引用元：

“茨城県: 偏差値・合格点”. 高校入試ドットネット. https://ibaraki.koukounyushi.net/hensachi/, (参照 2023-11-27).
“茨城県入試データ: 高校（公立）倍率”. 進研ゼミ中学講座. https://czemi.benesse.ne.jp/open/nyushi/exam/08/rate/, (参照 2023-11-27).

次回は水戸地区の倍率推移をご紹介します！

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