2011年6月26日
神奈川県 中学受験の話(私立中について③)フェリス女学院中学校・高等学校
こんにちは。トライ神奈川校です。
熱中症のニュースが出るような日もあれば、梅雨の大雨のニュースが出ることもあり、温度差の大きな毎日ですね。
体調には気をつけたいところ。睡眠時間もきちんと取ってメリハリのある学習計画をたてましょう。
3学期制の生徒さんの期末テスト最後の週末、土日は音楽や体育などの実技科目にも
手が回せる時間がとれるチャンスですよ。主要5科目の勉強はもちろんですが、
推薦狙いの子には実技も重要な位置づけになることがありますので、うまく時間を区切って目を通して行きましょうね。
今日は神奈川女子御三家のトップ、フェリス女学院中学校・高等学校を紹介します。
フェリス女学院中学校・高等学校は、アメリカ改革派教会が日本に派遣した最初の婦人宣教師
メアリー・エディー・キダーによって、1870(明治3)年に設立されました。
宣教師ヘボンが現在の山下町に開いていたヘボン塾の女子生徒の指導を始めたのが、その始まりです。
やがて、神奈川県令大江卓の援助を受けて、校舎を野毛山に移しましたが、1875(明治8)年、
山手178番地に新校舎を建設し、校名をフェリス・セミナリーとしました。
以後、ブース校長などすぐれた指導者の下、発展を続けました。
その間、かつての校名「フェリス和英女学校」に示されているように、洋の東西を問わぬ学問・教養に
培われた国際性に富むすぐれた人材を世に送り出してきました。
本校百数十年の歴史を貫いてきたものは、変遷する時代の中にあっても、常にキリスト教に基づく教育を
堅持することでありました。
多くの人々によって支えられてきたキリスト教信仰に根差した重厚な女子教育をほどこすことは、
本校にとって、今後とも変わることのないものです。
と学校のHPにあるように、この学校の教育方針は大きく3つの指針があります。
1つ目はキリスト教主義です。
上記のとおり宣教師の方が創設された学校なので、聖書の時間を大事にしています。
進学先について調べていくとわかりますが、大学でもキリスト系列の考えをくむ学校へ進む進学者も少なくありません。
特に近年は理系進学者も増えてきた印象があります。うちの家庭教師試験にくる医学部生にはフェリス出身の方もいらっしゃいます。
2つ目は学問の尊重です。
首都圏模試でのフェリスの偏差値は68です。当然、かなりの学習量と学力を備えた子供たちの集まりです。
進度の速い学習スタイル、内容の深い応用問題へのアプローチ、単純暗記にたよらず、公式や歴史などの出来事は
なぜそうなのかまでを問うものが定期テストなどで出題されます。勉強習慣が身についていることは当然のことで、
未知のことに積極的に自分から切り込んでいく、調べて考える能力を求められると思います。
入学してからも学力をキープできる子は、勉強を楽しむことができているように感じます。
3つ目はまことの自由の追求です。
志望校としては横浜雙葉とどちらにしようかなと考えている親御さん、お子さんも多いですが、
フェリスの方が自分から進んでアイディアを出して、新しいことを積極的にやっていくリーダータイプの子が
沢山毎年集まってくるという印象を受けます。付属の小学校はないので、自信をもって合格してきた子が、
学校を自分の力で楽しむ、やりたいことに邁進するという活気がありますね。
また校則と呼ばれるものはなく、心得の中で、何をすべきではないのか自分たちで考えていくという形をとっています。
最後に、フェリスの受験勉強で必要な要素を紹介しましょう。
確実にどの科目にも言えるのが、処理スピードの速さです。
国語は大問は2問がオーソドックスですが、ともかく文章が長いこと、150字以上の記述があることが特徴です。
算数は多い年だと8題近い問題が出ます。その中で作図や途中式の記載もあるので迷わずに書き進めていくことが大切です。
理科社会も同様です。30分しか試験時間がありませんが、例年の合格者の様子を確認してみると、どの科目も失敗なく
高得点の手ごたえがあった子が合格します。4科目のバランスの良さも合格には欠かせない要素です。
このような状況の中でトライのフォローとしては、プロ教師による出題分析を行い、トライ式学習法の
「ファイナルアンサー法」と「70%学習法」を組み合わせた最後のスパートをかけたりしています。
…続きに興味のある方はぜひご連絡・ご相談くださいね!