2011年10月4日
神奈川県高校入試 国語③古典(古文・漢文)の傾向と対策
こんにちは。トライ神奈川校です。
今日は国語の問題の中から古典にクローズアップして紹介していきます。
神奈川県の国語の入試問題で古典は問4で出題されます。
過去10年、古典分野では漢文の出題はありません。すべて古文の読解問題になっています。
すべて選択肢を選ぶ問題で1問2点 全部で10点の配点です。
選ぶだけでよいのですが、しっかり読み込みができないと点数が取れないので、落ち着いて文章を読む必要があります。
では2011年の問題をもとに文章を読む上でのポイントを考えてみましょう。
ちなみに2011年度の問題では、『想古録』から矢部駿河守が米を買い占めている商人の悪さを見事に暴き、
米の高騰を食い止めた話が出てきました。出題出典を予想するのはなかなか難しいのですが、
中世~近代の人物に焦点をあてた問題や御伽草子の出題が多いですね。
どの問題集をやったらよいのかなと思っている人がいれば、
中世以降、近代の文章が多く入っているものを選ぶと良いでしょう。
また古文は現代文と違って
・主語の省略が多い
・会話文に「」がないことが多い
ので、常にそれを気にしながら文章を読みましょう。
これができると(ア)の出題、
「~線アからエの中から他と主語が異なっているものを1つ選び、その記号を書きなさい」
という問題もしっかり答えられます。
また読みにくい問題が出たときに主語が分からない場合は、以下のような見分け方でも答えは選べます。
ちなみにこの年の主語を見分ける問題、~線の入っている動詞は以下の4つでした。
ア…呼び出し イ…尋ねし ウ…出し エ…伺ひけるに
エだけは伺うという謙譲語、「お聞きする」という訳になるので、
エだけは矢部駿河守が主語にならない、という選択肢の選び方もできます。
敬語の使い方にも目が届くとより選択肢が選びやすいです。
今日はここまでです。
だんだん寒くなってきました。季節の変わり目の体調管理には注意して勉強を楽しく乗り切りましょう!