2012年5月19日
神奈川県 金環日食を観察しよう!
こんにちは。家庭教師のトライ神奈川校です。
今日は今話題の金環日食についてお話します。
さて、皆さんは金環日食とは何なのか、ご存知ですか?
「日食」とは、月が太陽の前を横切るために、月によって
太陽の一部(または全部)が隠される現象です。
太陽が月によって全部隠されるときには「皆既日食(または皆既食)」と呼ばれます。
太陽のほうが月より大きく見えるために、月のまわりから太陽がはみ出して
見えるときには「金環日食(または金環食)」と呼ばれます。
2012年5月21日には、日本でその「金環日食」が起こります。
全国で部分日食を見ることができるほか、九州地方南部、四国地方南部、
近畿地方南部、中部地方南部、関東地方など広範囲で金環日食を見ることができます。
日本の陸地に限ると、金環日食が観察できるのは、1987年9月23日に沖縄本島などで
見られた金環日食以来のことです。
次回も2030年6月1日に北海道で見られる金環日食まで、18年間起こりません。
非常に珍しい現象と言えるでしょう。
神奈川県(横浜)では午前7時31分から観測できると予報が出ています。
月曜日の朝早くですので、学校に遅れないように早めに起きて、準備万全で観察しましょう。
それでは、どのように観察したらよいのでしょうか?
太陽はたいへん強い光や熱を出しています。金環日食や部分日食では、太陽の一部は
月によって隠されていますが、光や熱が強いことに変わりはありません。
正しい方法で観察しないと、目を痛めたり、最悪の場合失明したりする危険性があります。
肉眼で直接太陽を見る(数秒でも危険です)・望遠鏡や双眼鏡を使う・色つき下敷きやCDを使うなどは
絶対にしないで下さい。
ポイントは、直接太陽を見ないで、別の場所に映すように観察することです。
簡単なものを1つだけ紹介しておきましょう。
◎手鏡で映す
大きさが10センチ程度までの鏡で太陽の光を反射させ、反射させた光を建物の壁などに
映してみましょう。壁からは、鏡の大きさの約200倍以上離れてください。
(鏡の大きさが10cmでしたら、壁からは20m以上離れる必要があります)
壁から十分に離れると、鏡がどんな形をしていても、壁に映った太陽の光が丸く見える
ようになります。この丸い形が、太陽の形です。日食のときには、欠けた太陽の形が壁に映ります。
みなさん、是非正しい方法で金環日食を楽しみましょう。
もっと詳しい情報を知りたい方は、国立天文台のページに特集がありますので見てみてください。
ちなみに、神奈川県の県立高校の入試の問題では、昨年度は問4の(ア)の問題が
まさに月・太陽・地球の位置に関係した天体の問題でした。
神奈川県の入試はその年の出来事を踏まえて出題されることも多いので
(特に社会の公民がそうです)、今回の金環日食もチェックしておくと良いでしょう。