2012年9月25日
宮崎県 高校入試 国語シリーズ(第3回)~長文総合編~
さて、今回は宮崎県高校入試シリーズ国語の長文総合についてお話します。
国語の長文は論理的文章と文学的文章の2つに大別されます。
〇論理的文章
まず前提として、論理的文章は作者の意見を読み取るものです。極端に言えば、
作者が一般論とは著しくかけ離れた意見を持っていたとしても、それが問題文中に書いていれば、
解答の中ではそれが正解となるのです。作者の意見を上手く読み取れないと、
ついつい自分の価値観に当てはめて解答してしまい、正誤問題での失点に繋がってしまいます。
どんな文章でもそうですが、解答の根拠は全て文中にあります。
逆説の接続詞や指示語に十分注意して、作者が言いたいことは何かを掴むようにしましょう。
〇文学的文章
文学的文章において、主に問われてくるのは登場人物の心情の変化です。
心情の変化と一口に言っても、それが言動に出る場合もありますし、背景の描写で暗示
される場合もあります。しかし、どの場合でも言える共通の注意事項として、
登場人物に感情移入しすぎないことが挙げられます。物語に入り込み過ぎないとも
言い換えられます。私ならこう思うだとか、僕ならああするだとか、余計な考えが生まれて
文章の間違った解釈に繋がってしまいます。
物語形式の文章ほど、客観的に読み進める必要があります。
読書が好きな人ほど陥りやすいミスなので、気を付けましょう。