2018年10月12日
大学入試はどう変わるのか?④
宮崎県の皆さん、こんにちは!
家庭教師のトライ 宮崎校です。
前回に続き、各教科・科目における問題作成の方向について触れていきます。
【理科】
<物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎>
*日常生活や社会と関連した科学的な事物・現象に関する基本的な概念や原理・法則などの理解を伴う知識が問われたり、それらを活用して考察する問題、科学的に探究する方法を用いる過程が重視されます。自然の事物・現象に関する問題の中から本質的な情報を見出し、課題の解決に向けて主体的に考察・推論することがもとめられます。また、仮設を検証する過程で数的処理を伴う思考力等が求められる問題も含まれます。
<物理・化学・生物・地学>
*科学的な探求の過程が重視されます。自然の事物・現象の中から本質的な情報を見出し、課題の解決に向けて主体的に考察・推論することが求められます。教科書等では扱われていないものも含め、資料等に示された事物・現象を分析的、総合的に考察することができるかという、科学の基本的な概念や原理・法則などの深い理解を伴う知識や思考力等を問う問題や、仮設を検証する過程で数的処理を伴う思考力等が求められる問題なども含まれます。
【英語】
*筆記については、テキストを読んで事実や意見等を整理する力、テキストの構成を理解する力、テキストの内容を理解して要約する力等を問うことがねらいとされます。なお、筆記問題では「読むこと」の力を把握することを目的とし、発音・アクセント・語句整序などの問題は出題されない方向です。
*リスニングについては、複数の情報を比較して判断する力や、議論を聞いて要点を把握する力等を問うことがねらいとされます。音声はアメリカ英語以外の読み上げも行われます。
2020年共通テスト導入開始に伴い、一番変化が大きいものが「英語」と言われています。
これまでのセンター試験では「読む」「聞く」の2技能が評価されてきましたが、共通テストでは、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能の評価が始まるのです。
しかし、多くの受検者がいる共通テストでは「書く」「話す」に関する試験の実施が難しいのが現状です。
そこで、2020年度から2023年度までは、各大学は共通テストとして実施される試験と、すでに4技能評価を行っている民間の試験実施主体が実施する資格・検定試験とのいずれか又は双方を利用できることとなりました。
※2024年度以降は、資格・検定試験の実施・活用状況等を検証しながら決定される予定です。
現在、共通テストへの参加要件を満たしているとされる資格・検定試験は以下の8つです。
・GTEC ・IELTS ・実用英語技能検定 ・ケンブリッジ英語検定 ・TEAP ・TEAP CBT
・TOEFL iBTテスト ・TOEIC® Listening & Reading TestおよびTOEIC® Speaking & Writing Tests
しかしこれらの資格・検定試験はそれぞれ別の物なので、入試ではそれぞれの試験の得点をCEFRという基準に換算して評価されます。
これまで4回に分けて、2020年度以降の大学入試についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?
現在高校1年生の生徒さんからの変更ということで、まだピンときていない生徒さんも多いかと思います。
しかし、記述問題対策や英語の4技能対策というのは、苦手な人が多いものです。
一歩でも二歩でも早く、変化していく大学入試に向けた対策を始めていきましょう!
まずは学習相談から、お待ちしております!