2011年9月21日
東京都立高校入試 共通問題 英語②会話文・長文読解の傾向と対策
こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。
東京都立高校の共通問題の英語は、以下の構成になっています。
配点ではリスニングが20点残りは長文の問題です。
大問1:リスニング 配点 20点
大問2:「会話文」読解+英作文 配点 24点(会話文12点)
大問3:「会話文」読解 配点 28点
大問4:「物語文など」読解+英作文 28点
今回は、大問2と大問3「会話文」についてみていきます。
大問4「物語文など」については次回のテーマ「英作文」の際にみていきます。
平成23年度はどうだった?
大問2 対話文 大問平均正答率60.1%
1 空所補充 記号選択 配点4点/正答率70.5%!
2 空所補充 記号選択 配点4点/正答率46.6%!
3(1) 内容一致 記号選択 配点4点/正答率59.4%
(2)条件英作文 (三つの英文で書きあらわす) 配点12点/正答率63.9%(部分正答含)
大問3 会話文 大問平均正答率58.8%
問1 英文解釈 thatの指す内容 記号選択 配点4点/正答率55.6%
問2 英文解釈 単語記述 配点4点/正答率64.6%!
問3 英文解釈 書き換え 記号選択 配点4点/正答率50.6%
問4 英文解釈 単語記述 配点4点/正答率52.8%
問5 英文解釈 記号選択 配点4点/正答率45.7%
問6 英文解釈 soの指す内容 配点4点/正答率78.2%!
問7 英文解釈 内容一致穴埋め 配点4点/正答率63.7%!
【出題パターン】
<選択問題>
1.空所補充(大問2)
平成23年度は色の組み合わせ、時間の計算を与えられた表、メモ、文章から読み取れば正解できる問題でした。
短い内容なので、きちんと日本語訳を書き込んでいけば得点可能です。
2.下線部の内容を問う問題
下線部の前後をよく読めば解ける問題。ていねいに和訳をしながら会話の流れを捉える。下線部の訳は必須。
3.話の内容を問う問題
話の要約が英語で書かれていて、2問穴埋めの形式。話の流れを理解しておく必要がある。
また、2問のうち1問は対話の中に答えが載っていることが多いので、消去法で解く手もある。
4.下線部における発言者の気持ち(思い)、様子、発言の理由を問う問題
文脈の前後から判断できるが、発言者の立場になって考える力も要求される。
また、下線部の訳は出来るようにしたいところ。
<記述問題>
単語を書かせる問題(動詞、名詞が多い)が例年出題される。下線部の内容を言い換える問題がほとんど。
直前の文章に書かれているものから答えを導ける問題、話の流れから推測しないと解けない問題、
文法知識が問われる問題などがパターン。
平成23年度のミス解答としては
大問3の問2で interested →誤 intersting、 問4で messages →誤 message(単数形)
などがあげられます。
内容は読み取りやすく、解答の検討もつけやすいのですが、知識が曖昧だと不正解になります。
ミスというよりは知識不足ですから、同じ間違いを繰り返すことが多いでしょう。
動詞の活用は古文の用言活用と同じくらい徹底的にマスターすること。
また品詞の使い分け、名詞の単数形、複数形の使い分けは、もう一度きちんと勉強し直しておくとよいでしょう。
~ 家庭教師の先生より ~
英語の勉強をするときのポイントのいくつかをご紹介します。
1.英語の教科書(対話文)を訳す時のポイント。
代名詞(this、that、they、he、sheなど)が具体的に何(誰)を指しているのかを考え、毎回置き換えて訳す。
→ 発言者、発言内容、話の流れが分かりやすくなります。
長い文章を訳すときは、接続詞(and、when、soなど)の前で/(スラッシュ)を入れてみる。
and + 動詞の形であれば、主語を補ってみる。
→ 視覚的に見やすくすることで、訳しやすくなります。
2.ノート作りのポイント
① ノートの左半分に、2行空きで英文を書く。
② そのすぐ下の1行に訳文を書く。
③ 2行目は、調べたものを記入したり、間違えた箇所を直すために空けておく。
④ 意味を調べたものは2行目にも意味を書いておく。
⑤ 訳がおかしい、間違いの場合は正しい和訳を3行目に書く。
ノートの右側は、板書用、授業メモ用。大事なポイント、間違えやすいポイントなどをメモするページ。
和訳の復習をするときは、教科書などを、ノートの上に重ね、和訳を隠して口頭で和訳し、ずらして3行目の訳を参照。
英文の練習をするときは、同じく教科書などを重ね、3行目の和訳文をみて紙に英文を実際に書いて、1行目を参照。
一つの例です。書きっぱなしのノートではなく、復習で使えるノートをつくると効果的です。