2012年6月29日
茨城県 高校入試 数学シリーズ(第1回) ~図形~
いつもお世話になっております。家庭教師のトライ 茨城校です。
さて今回からは、県立高校入試の対策にスポットを当てていこうと思います。
第1回では、教科ごとに特につまづきやすい分野・苦手ができやすい分野について取り上げていく予定です。
本日は数学シリーズの第1回、テーマはズバリ、苦手単元の筆頭「図形」です。
茨城県の数学の問題は、毎年8つの大問で構成されるのが慣例です。
序盤に計算問題や小問集合、中盤に関数がらみの問題、終盤に図形、というのが毎年の流れです。
終盤をより詳しく見てみると、平面図形と空間図形から各1問ずつ出題されています。
また年によっては平面図形が2問出されています。
図形というと程度の差はあれ、苦手に思っている方も多いかと思います。
とはいえ、コンスタントに出題されている傾向をみると、避けては通れない分野です。
具体的にどのような問題が出ているのか見てみましょう。
まず平面図形ですが、三角形の証明問題が軸になってきます。
三角形の合同、次いで年によっては三角形の相似を証明させるものが出ています。
また合同を用いてさらに線分や面積の問題を加えてくる年も存在します。
二等辺三角形がテーマの問題や、定理を駆使して計算させる問題も見られるのですが、
まずは頻出かつ重要な合同・相似をきっちりおさえることが必要になってくるでしょう。
一方空間図形として取り上げられるものは、三角柱、三角すい、直方体、立方体、四角すいなど様々です。
こちらは平面図形と違い、年ごとに異なる題材を選んでいるようにも思われます。
昨年は二等辺三角形を折り曲げるという、やや形式の異なる問題が出題されました。
問題としては長さ・面積・体積を求めさせるものが例年設けられています。
計算方法をきちんとおさえる必要があるでしょう。
図形の問題、特に平面図形の証明問題のような問題は、徹底的な慣れが必要です。
証明文には「書き方のルール」が存在します。
文章を書く練習をこの夏にしっかり体得しておけば、その後の図形問題対策がかなり楽になります。
長さ・面積・体積を求める問題は、いわゆる「空間把握能力」が必要です。
まずは問題の図に書き込む・図を描くクセをつけましょう。
自分で分かっている長さを書き込んでみること、線を引っ張ってみることは重要で、それを眺めるうちに解答への道筋が立ってくるのです。
どうしても図形が想像できない…という方、まずは基本パターンを頭に入れましょう。
実際の問題はいくつかの問題パターンの複合になっていることも多いです。簡単な問題から想像を始めていきましょう。
図形はみんな苦手だからこそ、差がつく分野でもあります。
手ごわい相手ですが、得点源にして大きくリードしましょう!