2022年3月19日
2022年大学入試共通テスト概況分析 第7回 日本史
こんにちは。
家庭教師のトライ茨城校です。
今回は、共通テストの日本史の概況についてお伝えいたします。
日本史B
平均 52.81点(昨年比-11.45点)
分量 例年並み
難易度 やや難化
大まかな傾向 年代配列問題など出来事の起きた時期を問う問題が増加。
問題構成
(大問数 6 解答番号数32)
1 人名と日本の歴史
2 古代の法整備と遣隋使・遣唐使
3 中世の海上交易
4 江戸時代の身分制度
5 幕末・明治のハワイと日本
6 日本の鉄道の歴史 (↓の問題pickup で詳しく解説!)
概観
年代配列問題が4題→6題に増加しました。その他の問題でも史資料から時期を読み取る問題や、重要事項の年号の知識が必要な問題が散見されました。
問題pickup
・第6問は、表と年表から読み取れることを選ぶ問題でした。
選択肢で示されている内容を資料から読み取るだけでなく、歴史的な出来事の年号の知識も求められました。
具体的には、「東京オリンピック(1964年)」や「第一次石油危機(1973年)」などについて知っている必要がありました。
来年に向けた対策方針
年代配列問題が4題→6題に増加しました。その他の問題でも史資料から時期を読み取る問題や、重要事項の年号の知識が必要な問題が散見されたました。
このような年代配列問題には、年号の知識と因果関係の把握の両方が求められます。
といっても、「○○があったのは何年か答えなさい」といった、直接年号を問うような問題は出てきません。
歴史のターニングポイントとなる出来事や、区切りのいい年にあった出来事のみ年号を暗記して、その周辺に起きた出来事との因果関係をしっかり把握するようにすれば、年代配列問題には難なく正答できるでしょう。
その他の対策方針
・歴史の流れ:
政治・経済・社会・文化のそれぞれにある「大まかな歴史の流れ」を自分の言葉でまとめましょう。
共通テストのみならず、2次試験の記述問題の力も養われます。
また、これらは相互に密接した関係にあります。(例:応仁の乱で京都が荒廃し、地方に貴族が避難したことで、地方でも様々な文化が花開いた)
・因果関係:
時代の近い出来事は、因果関係に注目!原因と結果をつないで起きた順序をおさえましょう。
・史資料:
史料問題に取り組むときは、出典や文中の元号を見て「いつの史料なのか」確認しながら読解しましょう。
・年号:
古代~近世の出来事は世紀と政権担当者、近現代の出来事は年号と内閣にひもづけましょう。
時の権力者と出来事を関連付けられると、年代配列問題がぐっと解きやすくなります。