2022年5月21日
2022年大学入試共通テスト概況分析 第14回 物理
こんにちは。
家庭教師のトライ茨城校です。
今回は、共通テストの物理の概況についてお伝えいたします。
物理
平均 60.72点(昨年比-1.64点)
分量 例年並み
難易度 やや易化
大まかな傾向 実験結果から仮説が正しいかを検証する問題が出題された。
問題構成
(大問数 4 解答番号数 25)
1 小問集合:各分野の基本問題
2 力学:運動の法則、運動量と力積 (↓の問題pickup で詳しく解説!)
3 電磁気:電磁誘導、電流と磁場
4 原子:原子の構造、エネルギー準位
概観
教科書レベルの典型問題が多く出題されたため、全体としてやや易化しました。一方で、設定の理解や考察に時間を要する問題や仮説検証の問題も出題されたため、時間的余裕はあまりありませんでした。
問題pickup
・第2問は、「速さが力に比例し、質量に反比例する」という仮説を実験で検証する問題でした。
仮説を正しく表現しているグラフを選ぶ問題や、実験結果を検証して、仮説が誤りであることを示している根拠を選ぶ問題が出題されました。
仮説が示している「速さ・質量・力の関係」を数学的な視点で理解することに加え、文章⇔式⇔グラフを自在に変換できる力が問われました。
来年に向けた対策方針
第2問で実験結果を使って「仮説が正しいか」を検証する問題、第3問で実験結果から「何が起きているか」を考察する問題が出題されました。物理の基本原理をデータから論理的に理解できるか、式やグラフを使って論理的に正しく表現できるかが問われました。
その他の対策方針
・基本理解:
今年は特に教科書レベルの問題が多く出題されました。典型問題は確実に取れるようにしましょう。
理解の目安として、記述文を自分で数式に変換できるか試してみましょう。
・計算・演習:
「数式が何を意味しているのか」を理解するために、途中式を書くクセをつけましょう。
2次試験で物理がある人は、「マークテストボケ」しないためにも、特に途中式を丁寧に書くよう心がけましょう。
・グラフ活用:
教科書に載っている基本的な公式は、一度自分でグラフに描く練習をしましょう。
・読み取り・実験考察:
問題演習後は解説を読み、読み取ったことが論理的に正しかったかを確認しましょう。