2012年2月18日
東京都 来年度の学習方法を見直そう
こんにちは。家庭教師のトライ東京本部です。
学年末テストが近づいてきました。都内の中学校・高校では、早いところで21日から、
おおむね2月24日前後をピークに、3月2週目までの間で実施されます。
学校、学年により予定が異なりますので、実施スケジュールに注意しましょう。
来年度は、学習指導要領の改訂に伴い、教科書採択の変更に注意が必要です。
また、中学受験のテキスト(四谷大塚の予習シリーズ)をはじめ、中学生、高校生向けの教科書ワークや
問題集も新版が発行されます。そういった意味では例年以上に学習方法の見直しが必要です。
【来年受験をする高校二年生、中学三年生】
大学受験は、夏前のAO入試から実質的に入試シーズンが始まります。
高校受験よりも志望校決定や学校見学のタイミングは「半年早い」イメージをまずは持つようにしましょう。
高校受験は秋の終わりに志望校を絞り込みます。ただし、都立受験・私立受験を問わず「内申」が重要です。
大学受験、高校受験ともに一学期(ニ期制の場合は前期前半)の成績の取り方、勉強の進め方によって、
受験の戦略が変わってきます。
<来年度に向けての見直し3項目>
・どの時期にどの教科に力を入れることが効率的なのか?
・今までの勉強時間は適切なのか?
・自分の勉強法はそのまま受験勉強でも通用するのか?
【来年受験をする小学5年生】
受験までもう一年もありません。すでに二月から六年生カリキュラムに入り、
またテキストも一新されたことから、モチベーションが高まっている生徒もいれば
不安が先行している生徒もいます。条件は全員同じですから、柔軟に前向きに取組みたいところです。
中学受験の勉強は、基本的に「先へ、先へ」と進めます。「復習は家庭で」と家庭に委ねる塾が大半です。
気がつくと、毎週のテストや「クラス分けテスト」に追われ、短期記憶で乗り切ったままだったり、
復習が疎かなまま先へ先へ進めているケースに非常に多く出会います。
実際、日々の学習の中に、これまでの復習、特に戻り学習として以前分を取り込むのはなかなか難しく、
また長続きしないことが多く、結果としてモチベーションを下げてしまうこともあります。
中学受験の勉強のポイントは 「 いつ復習を行うことが効果的なのか 」 にあります。
思いついたように復習を取り入れたり、急に戻り学習を差し込んだりと場当たり的に行っても逆効果です。
<中学受験生の見直し3項目>
・年間を通した学習タイミングがイメージできているか(復習/過去問など)?
・科目別に学習の優先度が決まっているか(テストの結果に振り回されていないか)?
・勉強時間と量は適切か?
【中学生と高校生】
年度が変わる=自分を変えるチャンス です。
「部活を言い訳に勉強時間を確保しようとしていなかった」 「なんとなくやる気がなかった」
「数学にふりまわされた」 「古典が赤点だった」など、
学年末になると学年全体を通しての反省点が一人ひとりでてきます。
過ぎてしまったことは取り返すことはできませんが、同じことを繰り返さないようリセットできる
絶好のタイミングが年度替り、新学年を迎えるときです。
ポイントは二つ、 「 明確に取り組むことを決めること 」 「 実行できる仕組みをつくること」 です。
特に結果を出せなかったという場合は、自分の考えややり方に固執せず、変えることが大切です。
<中学生・高校生の見直し3項目>
・そもそもどのような成績を取りたいのか?
・結果が出ていない科目について、対策が立てられているか?
・勉強時間と量は適切か?
【小学生】
小学生のテーマは 「 学習の習慣づけ 」 と 「 訓練重視 」 です。
特に、訓練=練習量の差は、中学生、高校生と学年が上がるにつれてはっきりと影響がでてきます。
中学生、高校生で計算ミスが多い生徒は、多くの場合小学生の頃の計算訓練量が少ない傾向があります。
一方で、訓練のやり方が良くないと、練習嫌いな子=英単語を書いて練習するのを嫌う子
になることがあります。
「間違えた漢字を十回ずつノートに書く」というように、ペナルティのようなやり方や、
その練習の成果をきちんと確認せずやりっぱなしになっているようなやり方では、
「訓練によって身につく」という体験にはならないかもしれません。
<小学生の見直し3項目>
・思いついたように勉強の指示を出していないか?
・声に出す、書いてみる、という家庭学習ができているか?
・勉強に取り掛かる時間は決まっているか?