教育プランナーブログ

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いつもお世話になっております。家庭教師のトライ 茨城校です。

さてみなさん、日々の学習状況はいかがでしょうか。

学校によっては期末テストの影が見え隠れしているところかもしれません。

 

さて今回取り上げていくのは、やや趣向を変えて、

“気を抜くと疎かになりがちな”暗記科目の攻略法がテーマです。

 

暗記科目、主に社会と理科は、まず語句の意味・定義・その語句の背景知識などが

頭の中にないと、得点に結びつきません。もちろん国語・数学・英語に暗記要素が

ないわけではないですが、暗記科目は「覚えたことを運用する」プロセスが少ない分、

純粋な知識量で勝負することになる、という特徴があります。

 

例えば、数学なら「方程式の原理を覚える」、英語なら「現在完了の文型を覚える」というように、

基礎さえ覚えてしまえば、次はそれを応用していくやり方を身につけていくステップに移れます。

(それはそれで難しいのは、皆さんもよく知っているでしょうけれど…)

 

これに対して、社会を例にとると「1600年の関ヶ原の戦いは、東軍と西軍に分かれ全国の武将が戦う

天下分け目の戦いとなり、東軍勝利の結果徳川家康の影響力が…」と、一通りの事項が整理されて

暗記出来ていなければいけません。この歴史事項が実際に出題される際は、

答えが「1600年」になったり、「徳川家康」になったりします。

ひとつひとつの語句の意味はもちろん、関ヶ原の戦いがどういうもので、どんな背景があって、

どういう結果をもたらして…が分かっていないと、知らない場所が出題されたときに正答できなくなってしまうのです。

 

それでは、暗記科目をどう乗り越えていけばいいのでしょうか?

暗記のコツや、自分にとってのやりやすい方法というのは人それぞれかと思いますが、

ポイントをいくつか挙げてみようと思います。

 

 

◆ポイント①【自分の手を動かそう】

突然ですが、「デールの経験の円錐」という言葉をご存じでしょうか?

これはエドガー・デールという人が提唱した、学習する上で”何が効率的なのか”を

三角形を使って表現した図で、教育関連の分野ではちょっと有名な言葉です。

(興味のある方はネット等で検索してみてください)

 

これによると、講義で聴いたり(hear)、読んだり(read)しただけのことはほとんど頭に残らないそうです。

一方、声に出したり(say)、自分でやったり(do)したことは、その何倍も覚えているというのです。

 

ただ参考書を読んだり、授業を聴いたりしているだけでは効率的に覚えられないわけです。

とはいえ、家庭学習で「やってみる」というのもなかなか難しいもの。そこで皆さんにお勧めしたいのは、

「音読する」と「書く」です。

 

黙読だけでなく、重要な場所は声に出してみる。字を目で追うだけでなくて、自分の手で書いてみる。

実践してみてください!

 

 

◆ポイント②【エピソード記憶をうまく使おう】

ちょっと専門的な話ですが、ひとえに「記憶」と言っても様々な種類があり、生物学や心理学の分野では

細かな分類がされているようです。その中でも『言葉で表現できる記憶』『陳述記憶』と呼ばれ、

陳述記憶はさらに『意味記憶』『エピソード記憶』に分かれます。

 

意味記憶は、語句がどういう意味なのかについての記憶です。

例えば上記の関ヶ原の戦いに関する記憶は意味記憶です。

一方、エピソード記憶とは、5W1Hや五感を伴う、出来事や個人的な経験に対する記憶です。

例えば居間のパソコンで、このブログを読んでいるとしたらそれもエピソード記憶になります。

 

暗記科目で覚えないといけないことは、基本的に『意味記憶』です。

しかし意味記憶は何度も何度も反復しないと、なかなか覚えられません。

一方『エピソード記憶』は、一回経験すると忘れにくいという特徴があります。

そして意味記憶とエピソード記憶をうまくからめて、関連させて覚えるようにすると、

なかなか忘れなくなるのです。

 

例えば、ふと気になる…と思ったことがあったら、普段あまり開かない資料集などを開いてみましょう。

そこで興味を引くような写真やコラムがあったらしめたもの。

その時見た映像、資料集を開いたエピソードをからめて、暗記を進めます。

 

他には、なかなか覚えられないことは一枚の紙にまとめてトイレに貼っておくようにします。

トイレの中で紙を見たエピソードが、意味記憶と関連付けられるのです。

 

 

◆ポイント③【好奇心は記憶の武器】

上でも少し触れましたが、暗記する上で強い味方がいます。

それは、「気になる…」「面白い!」「興味深い!」という、『知的好奇心』です。

例えば、自分の好きな曲の歌詞や、好きなゲームのキャラクターは、覚えようと苦労しなくても

勝手に頭に入ってきて、いつの間にか覚えています。そんな経験は誰にでもあるでしょう。

 

学校で一律に覚える全ての内容に、同じような知的好奇心を発揮していくのはなかなか難しいでしょう。

しかし好奇心を学習に役立てていくことはできます。つ

まり、学習していく中で見つけた「関心・興味をひかれること」を大事にするのです。

 

ちょっと遠回りして、関連することを調べたりいろんな本をあたったりすると、

かえって一心不乱にそのことだけ覚えようとするより頭に残ります。

嫌々覚えるよりも、楽しみながら覚えた方が効率的というのは言うまでもないでしょう。

色んなことに好奇心を持ってみてください。

 

 

今回は、暗記科目の攻略ということで、暗記のコツについてお話しました。

ちょっと複雑なお話でしたが、少しでも皆さんの学習に役立てば幸いです!

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