2022年3月31日
2022年大学入試共通テスト概況分析 第9回 地理
こんにちは。
家庭教師のトライ茨城校です。
今回は、共通テストの地理の概況についてお伝えいたします。
地理B
平均 58.99点(昨年比-1.07点)
分量 例年並み
難易度 例年並み
大まかな傾向 複数の資料を比較する問題が増え、解答までに時間を要した。
問題構成
(大問数 5 解答番号数 31)
1 世界の自然環境や災害
2 資源と産業
3 都市と人口 (↓の問題pickup で詳しく解説!)
4 ラテンアメリカ地誌
5 地域調査(北海道)
概観
小問数は1問減ったものの、読み取きの難しい資料問題が出題されたため、時間的な余裕に変化はあまりありませんでした。資料同士を比較したり、意図を読み解いたりと多様な分析が要求されました。
問題pickup
・第3問は、複数の資料を比較して該当する地区を見つけ出す問題でした。
同じ地域で、異なる4種類の条件で色分けされた地図が登場。地図を見比べながら、「ジェントリフィケーション(都市内の衰退した地区に、経済的に豊かな人々が流入することで地区の再生が進む現象)」がみられる地区を見つける問題でした。地区ごとの状態を4種類の地図を見比べて読み取る必要がありました。
来年に向けた対策方針
資料と資料、資料と文章を比較して解答する問題が多く出題されました。資料の意図を読み取り、知識と結び付けて解答する練習が必要になるでしょう。
その他の対策方針
・系統地理:
学習の際は必ず地図帳を開き、どの地域のことを学んでいるのかをリンクさせてインプットしましょう。
・地域調査:
見たことのない地形図も、読み取り方は同じ。地形図の読み取り方は必ず練習しておきましょう。
・地誌:
知識を覚える際は「なぜそうなるのか」「この先どうなるか」をセットで理解するようにしましょう。
複数の資料が出題された場合はそれらを結びつける練習もしましょう
・資料活用:
資料問題を解いた後は解説を読み、資料からどんな情報を読み取る必要があったかチェックしましょう。